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2021.07.04

歯の生え変わり

毎日じとじとと雨降りの日が続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

お子様の乳歯の生えかわりについてお話ししたいとおもいます。

乳歯は生後6か月頃下の前歯から生え始め、3歳くらいまでには生え揃い、上が10本、下が10本の全部で20本になります。そして6歳前後に下の前歯から抜けかわりが始まります。ほぼ同時に「6歳臼歯」と呼ばれる第一大臼歯が生えます。12歳くらいまでに乳歯は永久歯へ生えかわり、14歳ころに第二永久歯が生えて、親知らず以外の永久歯が全て揃います。

最初に生えかわる永久歯のもと「歯胚」は、妊娠3〜5ケ月には顎の骨の中に出来上がっています。乳歯の時代に乳歯の下で永久歯は形作られ、やがて乳歯の根を溶かす細胞が現れます。乳歯の根が溶けて、乳歯が、グラグラになり抜け落ちると永久歯が顔をだすのです。

歯の生え変わりには、個人差があるため、多少遅くても心配ありませんが、歯の生えかわりで注意すべきポイントがあります。

①乳歯が抜ける前に永久歯が生える

痛みがあったり、いつまでも抜けない場合は歯科医で抜いてもらうのが良いでしょう。

②乳歯が抜けない

思春期を過ぎても乳歯が抜けないことがあります。永久歯が作られていない「先天性欠如」や余分な永久歯がある「過剰歯」の可能性がありますので、レントゲン検査をおすすめします。

③永久歯が生えてこない

いくつか原因があります。歯茎が厚すぎて永久歯が生えてこれない場合は歯茎に穴をあけてあげます。骨の中で過剰歯が邪魔をしている場合は除去してあげることが必要です。また歯の生えかわりと骨の成長のバランスがうまくいかないと、生えてくるスペースがなかったり、隣の歯が邪魔してしまって永久歯が生えてこれません。この場合は矯正治療が必要です。

乳歯が抜けてから永久歯がはえるまでには3カ月かかるのが一般的です。半年待っても生えてこない時には歯科医へ相談しましょう。

☆生えかわりの時期は歯に歯肉が被っているなど複雑な環境です。磨き残しをしやすいため歯肉の腫れを起こしやすいです。丁寧にブラッシングをするのが大切です。

☆生えたての永久歯は未成熟で酸に溶けやすく虫歯になり易いです。早期からのフッ素の活用、虫歯になり易い歯の溝に処置を施すシーラントをして歯を守りましょう。

☆また乳歯が重篤な虫歯になると歯の抜けかわりがスムーズにいかないケースがあります。乳歯の頃から虫歯予防を心がけましょう。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

担当は歯科医師 小嶋智子でした。

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