指しゃぶり

まだ5月なのに、連日真夏の暑さですね。暑さからの体力消耗、お疲れなど出ていませんか?。

今回はお子さんの健診でよく質問を受ける指しゃぶりについてお話ししたいと思います。

まず指しゃぶりによって起こる問題です。①「上の前歯が前方にでる上顎前突」噛み合わせが悪くなるだけでなく、前歯が出てしまうことで唇が閉じ難くなって、いつも口を開けている癖がつき、口呼吸の習慣に繋がりやすくなります。口呼吸は感染しやすくなったり、全身の健康への影響が生じます。②「上下の前歯の間に隙間があく開咬」隙間があいていると、隙間に舌を押し込んだり、ごっくんする時舌で歯を押してしまう「舌癖」がつき、舌足らずな発音になることがあります。③「奥歯の噛み合わせが乱れてしまう片側性交さ咬合」

指しゃぶりは発達の上で必要な時期もあったり、子どもの体や心の発達具合で指しゃぶりの対応は違ってきます。

1)乳児期

生後5ヶ月になると、なんでも手にした物を口に持っていってしゃぶるようになります。しゃぶることで物の形や味、性状を学習するためと考えられています。つかまり立ち、伝い歩きをするようになると、指しゃぶりをしていてはこれらの動作が出来ないので減少してきます。しゃぶることには問題ない時期です。

2)幼児期前半(1〜2歳)

積み木を積んだり、おもちゃの自動車を押したり、お人形を抱っこしたりする遊びをするようなると、昼間の指しゃぶりは減少し、退屈な時や眠い時のみにみられるようになります。ですので神経質にならずに子どもの生活全体を温かく見守ります。ただ一日中頻繁にしていたり指ダコができる程の場合は4〜5歳になって習慣化しないための心がけが必要です。

3)幼児期後半(3歳〜就学前)

習慣化した指しゃぶりでも、保育園、幼稚園で子ども同士の遊びなど社会性が発達するにつれて自然に減少することが多いです。しかし4〜5歳になっても指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医、臨床心理士のよる積極的な対応が必要です。

4)学童期

この時期になると指しゃぶりは殆ど消失します。止められない子の場合は小児科医、小児歯科医、臨床心理士による積極的な対応を行います。

 

指しゃぶりは3歳頃までは禁止の必要はありません。子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動をさせてエネルギーを十分に発散させたり、遊びやおしゃべりをして手や口を使う機会を増やすようにすることで指しゃぶりから遠のくことができます。またスキンシップを図るため、また就寝時の指しゃぶりには、寝つくまでの間子どもの手を握ったり、本を読んであげたりして、安心させてあげてください。絵本を読むときは一冊だけといわないで、好きなだけ読んであげると、指しゃぶりを忘れてねむりに入ることができるでしょう。

担当は歯科医師小嶋でした。

これから始まる暑い季節に向けて、体調を崩さないようにどうぞご自愛ください。

 

 

 

ゴールデンウイークどうでしたか?

こんにちは受付助手の開作です。

みなさん、ながーいゴールデンウイーク(まさにゴールデンでした。)は楽しめましたか?

私はみなさんが海外や地方に旅行に行っているあいだ、東京にいましたのでヨドバシカメラで家の冷蔵庫などを買いに行ったりしていました。やはり空いていてスムーズに買い物ができ、ゴールデンウィークで割引き率も良かったので得しました。少し高い物を買うなら消費税率引き上げ前に購入しなくてはならないですしね!

また5月4日も買い物で外にいたのですが夕方頃、急に空が暗くなり雹(ひょう)が降ってきました。車の屋根は聞いたことがない音がし、目的の島忠に着いてからも立体駐車場の金属の柵はカンカンとすごい音、近くにいた車も避難してきて駐車場はいっぱいに、買い物を終え帰ろうとすると車を停めていた3階は屋上からの雨水の排水が間に合わないためか水が溜まりだしていて少し怖かったです。私は府中市に住んでいるのですが競馬場のレースも中止になったと後で聞きました。お馬さんもたまったもんじゃありません。

長いお休みは慣れていないせいか何だかもったいなく感じ半分くらい後日バラで休みたいとも思いました。日本人らしい考えだと言われそうです。でも毎年あったらいいなと思う良いお休みでした。

お休みが終わって2週間近くがたちだいぶ体が戻ってお仕事をするモードになってきました。しかしながら風邪をひいている方も多いような感じがします。朝晩の温度差が大きいこの頃、ご自愛ください。

 

顎関節症

皆様お久しぶりです。
いかがお過ごしでしょうか。
朝晩はまだやや気温が低い日もありますが、日中はだいぶ気温もあがり暖かい日が多くなってきましたね。

さて、今回は「顎関節症」についてお話したいと思います。

まず顎関節とは顎の関節ですが他の関節とはやや異なる関節で、左右の関節が一対となって同時に動くので片方の関節が動けば反対側の関節も何らかの動きをしています。
さらに、他の関節と同じように回転運動もしているのですが、同時に滑走運動もしています。他の関節にはない滑走運動が可能なので複雑な動きができるのです。
また顎の関節は、上下顎の歯の接触によっても動きを制御されているとも言われています。
顎の間接は左右の筋肉のバランの崩れや習慣等のちょっとした事に影響を受けやすく、成人のおよそ半数が顎に何らかの異常を感じたことがあるとされています。

「顎の関節や筋肉が痛む」「顎の関節で音が鳴る」「口か開かない」などの症状を引き起こす状態を「顎関節症」といいます。
症状が悪化すると治療が困難になるので早期発見・早期治療が大切ともいわれています。

原因は歯ぎしり・食いしばり・頬づえなどの悪習慣が考えられており、最近はTCHと呼ばれる状態も原因のひとつと考えられています。
通常は食事以外で上下の歯を接触させていることは少ないのですが、TCHとは上下の歯を軽く接触させてしまっている癖の事です。
初期の違和感であればこのような顎の緊張状態を緩和させてあげれば大きな問題は無いと思われますが、痛みを伴うような場合は上顎と下の顎の間にある「関節円板」と呼ばれるクッション状の部分がずれている場合もあります。
色々と原因はあると思われますが自分で確認できるチェック項目を簡単にお知らせします。

○口を大きく開いたときに人差し指から薬指の3本指を縦にして入るか
○口を大きく開け閉めしたとき顎に痛みが無いか
○口を大きく開いた時にまっすぐ開くか
○するめ・干し肉・たこなど硬い食べ物食べた時に顎や顔が痛くないか

程度の差によりますが、以上の症状がある場合は「顎関節症」の疑いがあります。
治療方法も、顎の体操・薬・マウスピース・手術等、症状により様々ですので、何か顎の関節に症状がある方は早めの受診をお勧めいたします。

顎だけでなく、お口の環境を整えるためには定期的なメンテナンスも大切ですので、是非いらして下さい。

歯科医師濱田が担当いたしました。