【歯を守るだけではありません!】定期検診を受けるメリットとは?

「歯科の定期検診を受けている」という方は、まだまだ少数派で歯に不具合を感じた時に歯科医院に治療に行くという方が多いようです。

しかし、「悪くなってから治療」を繰り返していては、歯の寿命を短くするだけです。悲しいことに、歯は一度失ってしまったら再び元に戻ることはありません。

ですので、定期検診を受けることで歯を長持ちさせ、お口の健康を維持することは、将来の健康面、費用面などに良い影響をもたらします。

 

①生涯の医療費を抑えることができる

“定期検診に通うと医療費がかかる”と思う方も多いのですが、治療が必要な個所を早期に発見できるため、症状が進行してからの場合より、治療も簡単で費用も安く済む場合が多いのです。

初期の虫歯や歯周病であれば、数回の治療で終わる場合がほとんどですが、虫歯が進行し神経にまで達して炎症を起こしたり、歯周病が進行していると、治療期間も長くなり通院回数も増えてしまいます。また、虫歯が進行し削る部分が多くなると、それを補うために大きな詰め物や被せ物が必要になり、費用の負担も増えてしまいます。

 

②お口の健康が全身の健康につながる

近年の研究でお口の健康は全身の健康と関連することがわかってきています。例えば、虫歯菌や歯周病菌が血管の中に入り込み、血流に乗って心臓や脳の血管を詰まらせる原因になる場合もあります。定期検診で衛生的なお口の環境を整えることが全身の健康を維持することにつながります。

 

③噛む力を維持できる

噛む力は歯を一本失っただけでも低下してしまいます。噛む力が弱くなると、食事がしにくくなるのはもちろんのこと、スポーツや力仕事をするときに十分な力を発揮することができなくなってしまいます。天然の歯を残していくことで噛む力を維持し、おいしくお食事をしたり楽しくスポーツをすることができます。

 

患者様ご自身でのホームケアと、歯科医院でのプロケアの両立が大切です。お口や体の状態などにより、おすすめのケア用品や、定期検診を受ける周期も変わってきますので、わからないことがありましたら、担当の先生や歯科衛生士さんに遠慮なくご相談ください!

 

世田谷区 千歳烏山

浜岡歯科クリニック トリートメントコーディネーター

山口が担当いたしました。

 

スポーツマウスガード

皆様お久しぶりです、いかがお過ごしでしょうか。
少し暖かい日も増えてきましたね。
まだまだコロナウイルスもおさまっておりませんので体調管理には皆様お気をつけください。

今回は「スポーツマウスガード」についてお話したいと思います。

少々硬い文章にすると、「マウスガード」は外傷から歯ならびに歯周組織を保護し口腔外傷を減らす為に装着される口腔内弾性装置で、国際歯科連盟や国際オリンピック委員会はアスリートの外傷・障害予防の為にマウスガードの普及に努力すべきだとなっております。

スポーツマウスガード(スポーツマウスピース)はシリコーン製の材質でできていて使用する目的としては
  〇スポーツ中の事故での外傷から歯を守る
  〇顎の関節の保護や衝撃の緩和・脳震盪の予防
  〇くいしばりのあるスポーツ(ウエイトトレーニング等)から歯を守る
  〇バランス感覚や運動能力の向上
などがあります。

アイスホッケー・空手・ボクシング・アメリカンフットボール・ラグビー・ラクロス等、コンタクトスポーツ競技の中にはマウスピースの装着が義務づけられているものもありますが、その他のスポーツにおいても使用の有用性がうたわれています。

種類は以下のような物があります
1.既製品
①ストックタイプ:スポーツ用品店等で販売され調整なしで使用するもの
②マウスフォームドタイプ
A 熱可塑性型 スポーツ用品店等で販売され温湯中で軟化し歯列にはめて合わせるもの
B シェルライナー型 スポーツ用品店等で販売され内側に裏層材を盛り歯列にはめて合わせるもの
 
2.カスタムメイドタイプ (医院等に来院していただき、歯列の型取りをして製作するもの)
①シングルシートタイプ
1枚のシートを加圧または吸引して製作するもので、前歯部の咬合接触が得られなくなる可能性があります。
②ラミネートシートタイプ
複数枚のシートを加熱あるいは吸引して製作するもので、前歯部と臼歯部の頬側の厚みを変えたり、前歯部で咬合接触するように厚みを増したりすることが出来ます。

スポーツマウスガードはしっかりとフィットし外れにくく自分の歯や顎の形にあったものを作りましょう。又、各々のスポーツに合わせて形や厚みを変えることが必要です。

使用後は適切な清掃を行い、変形を生じないように保存する事が大事です。
①清掃方法 プレー直後に水洗いし、その後内面を清掃する。水分補給の成分の残留をなくす事。
②保管方法 清掃後、清潔な容器に入れ、窓辺などの高温になる場所を避けて保管。
③点検 定期的な経過観察をしていく。

マウスガードは一度作ればずっと使えるものではなく、スポーツの種類や個々の咬合によって使用できる期間が変わってきます。咬合状態によっては半年から1年程度ですり減ってしまいます。その為一度作って終わりではなく、定期的なメンテナンスや再製作が必要となります。
通常の歯周病予防のメンテナンスも一緒に行うのが効果的だと思います。
当院でもスポーツマウスガードの作製を行っていますので、スポーツをなさる方は是非スポーツマウスガードをしてスポーツを楽しんでください!

世田谷区 千歳烏山

浜岡歯科クリニック 

歯科医師 濱田が担当いたしました。