【2022年最新情報】禁煙をお勧めする理由 その2

8月も後半になってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ暑い日が続きますが、最近自宅の周りではトンボを多く見かけるようになり、秋の気配を感じ始めています。

さて、前回に引き続き喫煙についてお話ししていきます。今回は主にタバコの煙に含まれる煙について、ついてお伝えします。

煙の影響

タバコの煙には7000種類の化学物質が含まれ、うち数百種類以上が有害物質であり、約70種類が発がん物質です。そして、その中の三大有害成分はニコチン、一酸化炭素、タールであり主な特徴は下記の通りです。

ニコチンは血管が収縮し血液の流れが悪くなります。一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨げ血管を傷つけ、タールは60種類以上の発がん性物質が含まれています。

タバコの煙 3大有害成分の特徴

それでは3大有害成分の特徴を細かくみていきましょう。


ニコチン

ニコチンは依存性の高い物質で喫煙すると約8秒で脳の刺激、1〜3分で血中濃度が高くなります。また、血管を収縮させる作用があるため、脳や皮膚の血流を阻害し、頭痛・肩こり等を引き起こします。血圧や心拍数も上昇するので血管の負担か強く、心筋梗塞・狭心症・脳出血を引き起こす危険が高くなります。

お口の中の変化としては、歯の周りの組織(歯肉等)の血管が細くなり切れてしまうので血液の流れが悪くなります。そして歯肉が硬くなり収縮し赤黒くダークな色へと変化していきます。

タール

タールは米国環境保護局(EPA)によってグループA発がん物質(人にがんを起こすことが十分に証明されたもの)と分類されています。
タバコの煙に含まれるタールの量は、1日に20本吸うと1年で110gになり、これはコップ一杯分に相当すそうです。


困ったことにこのタールは油のように粘着性があり、喉や粘膜や肺に吸着してがんを誘発するというのです。そして、口の中ではベッタリと【やに】としてこびりつきます。


なんとこのタール、山の地域では害獣よけとして売られています。家の周りに置くことで獣(けもの)がよってこないそうです。獣も恐れるこのタールがそれだけ危険なものかお分かり頂けましたでしょうか?

一酸化炭素

血液を運ぶ働きのあるヘモグロビンが一酸化炭素と結合してしまい酸素が欠乏した状態になりま。タバコの煙の一酸化炭素は環境基準許容量の約2000倍になります。結果喫煙により息切れしやすくなり歯肉の血液中も酸欠になり状態が悪くなります。

最後に

いかがだったでしょうか?私たちは皆様のお口の中だけではなく健康を願ってメンテナンスしています。このブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
歯科衛生士 佐藤がお伝えしました。

【2022年最新情報】禁煙をおすすめする理由 その1

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

暑さに悲鳴を上げている私に反し、我が家の観葉植物はこの暑さを喜んでいるようです。すくすくと成長し(巨大化し‥)この夏で私の身長をとうとう越してしまいました。昔はあんなに小さかったのにな。そんな植物たちに毎日癒され元気をもらっています。

さて本題ですが、今回は喫煙と細菌についてお話ししていこうと思います。

マイクロバイオームとは?

マイクロバイオームという言葉をご存じでしょうか?
一言で言うと常在菌層のことです。

今日では【人と常在細菌と合わせて1つの生命体とみなすことができる】という考え方が主流となってきています。

私たちの体の中には沢山の数の常在菌が存在します。常在菌は大きく分けて善玉菌(2割)・悪玉菌(1割)・日和見菌(7割)からなりバランスをとっているのですが、日和見菌は優勢な方に味方をします。善玉菌が優勢になっていることがとても大切です。
私たち一人一人生活環境や遺伝的要素など違いますのでそれぞれ固有の常在菌層が存在し、健康な時は私達(宿主)と細菌はバランスをとって生きているのですが、
ひとたびこのバランスが崩れると有害な細菌が原因となり私達(宿主)の組織を傷つけていくのです。

常在菌イラスト

口腔マイクロバイオームとは?

私達のお口の中の細菌層(口腔マイクロバイオーム)はどうでしょうか?

お口の中には1200種類【100億個の細菌】が存在します。すごい数ですね‥。腸内の細菌数についで多いということです。その細菌たちは口の中の粘膜、唾液、舌、歯面、歯周ポケットの中にいます。
そして、虫歯の関連細菌・歯周病の関連細菌が増えるとバランスをとっていた細菌層が崩壊してしまいます。そして虫歯や歯周病になってしまうのです。

では虫歯や歯周病の関連細菌を増やす原因の一つはなんでしょうか?

そう【喫煙】なのです。

口腔内常在菌

喫煙と口の中の常在菌のバランス

喫煙する方のお口の中や歯周ポケットの中のマイクロバイオームは病原性が高いです。
そして、喫煙は虫歯関連の細菌バイオフィルムの成長を促進させます。
また、禁煙により病原性の高い歯周病関連菌が減少します。

つまり、喫煙は虫歯と歯周病どちらの菌の活動も促進させてしまうのです。お口の中のマイクロバイオームのバランスは崩壊して、虫歯や歯周病になってしまうのです。

禁煙後の体の変化

最後に禁煙すると、どのような身体の変化があるのかお伝えします。

禁煙後の体の変化

1分後タバコのダメージから回復しようとする機能が働き始める。
20分後血圧は正常近くまで下降。脈拍も正常付近に復帰。手の体温が正常にまで上昇。
8時間後血中の二酸化炭素レベルが正常域に戻り運動能力が改善。
24時間後心臓発作の確率が下がり始める
48時間後臭いと味覚が復活する。
48時間〜72時間後ニコチンが体から完全に抜ける
72時間後気管支の収縮がとれ呼吸が楽になる。肺活量が増加。
2〜3週間後体循環が改善。歩行が楽になる。肺活量が30%回復する。
1〜9ヶ月後咳、静脈、うっ血、全身のだるさ、呼吸速拍が回復する。
5年後肺癌になる確率が半分になる
10年後前癌状態の細胞が修復される。口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、腎がん、膵臓がんになる確率が減少する。

最後に

いかがだったでしょうか?今回は細菌と喫煙をメインにお伝えしました。
次回は 電子タバコと紙たばこ&インプラントと喫煙についてのお話しをしていきます。
このブログが皆様の健康維持のために少しでもお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士  佐藤

喫煙と歯について

こんにちは!

今回は、「喫煙と歯」についてお話ししたいと思います。 

タバコには、約4000種類もの化学物質が含まれています。その中でも「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」など約200種類の物質が人体に影響を与える有害物質となっています。

タバコがもたらす歯への悪影響とは

①歯が黄ばむ

タバコに含まれるタールによって、歯は黄色っぽくなります。タールはヤニに当たります。タバコを大量に吸う部屋では、壁が黄色っぽくなると思いますが、それと同じ現象が歯でも起こるのです。

②口臭、虫歯

ヤニは歯にくっつくと歯がザラザラになります。歯垢はツルツルな歯よりもザラザラの歯にくっつきやすく、その歯垢によって口臭を強くしたり、虫歯の原因になってしまうのです。

③歯周病

喫煙者と非喫煙者を比べると、喫煙者の方が約4倍歯周病になるリスクが高まります。

ニコチンには、血管を収縮させる効果があります。血管が収縮すると、老廃物が流れにくくなるだけでなく、栄養素や酸素まで血管を流れにくくしてしまいます。

そのため、出血も少なくなるのが特徴で、出血がなくなると、実際は炎症を起こしているのに出血しないということが起こってしまいます。つまり、炎症に気付きにくくなってしまうのです。

歯周病はただでさえ自覚症状がない病気です。タバコを吸っていると、歯周病が進行していることに気がつかないことがほとんどで、気がついたときには口全体が歯周病に侵されていることも珍しくありません。

④歯茎が黒ずむ

ニコチンによる血管収縮が原因で歯茎が黒ずんだ色になってしまいます。

こういった悪影響があることから、タバコはあまりオススメできませんが、すぐに禁煙をするということは難しいことだと思いますので、まずは本数を減らしてみたり、吸った後に歯磨きやうがいをして少しでも影響を軽減してみてはいかがでしょうか。

また、お口の健康のためにも定期的な検診やクリーニングを受診することをオススメします。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科助手 星野が担当いたしました。

定期メンテナンス

こんにちは。

もうすぐクリスマス!

街ではイルミネーションがとても綺麗ですね。

今回は定期メンテナンスについてお話しさせて頂きます。

歯科医院での定期メンテナンスが必要な理由は、毎日の歯ブラシで取り除く事が出来なかった歯垢や付着してしまった歯石を落とし、虫歯や歯周病予防を行うためです。

クリーニングを行うと虫歯菌や歯周病菌が少なくなりますがゼロになるわけではありません。

細菌数がもとに戻ってしまうのは個人差がありますが、一般的に23ヶ月と言われていますので、23ヶ月に1度の定期メンテナンスが必要になってきます。

・歯が汚れやすい方

・歯石がつきやすい方

・虫歯になりやすい方

・歯周ポケットの深い所がある方

・歯並びが良くない方には12ヶ月に1度の定期メンテナンスをおすすめします。

またタバコは歯周病を悪化させる原因となりますのでタバコを吸われる方も12ヶ月の定期メンテナンスをおすすめします。

・正しくセルフケアができる方

・虫歯がない方

・歯周ポケットの深い所がない方

・歯並びが良い方でも46ヶ月の定期メンテナンスをおすすめします。

歯周病は自覚症状を感じた時には既に症状が進行している事が多く、場合によっては抜歯になってしまう事があります。

定期メンテナンスで虫歯や歯周病の早期発見ができます。

また歯が少ない方、入れ歯の方にも定期メンテナンスをおすすめしています。

残っている歯を、できるだけ長持ちさせる事

がとても重要です。

歯は失ってはじめて自分の歯のありがたみが分かると言います。

歯の健康は身体の健康と切っても切り離せません。

担当衛生士と定期メンテナンスの頻度を相談し、ご自身の歯で楽しく食事をするために、また身体の健康のためにも、是非定期メンテナンスにご来院下さい。

お待ちしております。

 

世田谷区 千歳烏山  浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 小畑が担当致しました。

ドライマウスの対策と改善方法

こんにちは

最近少しづつ暖かくなってきました。

今回はよく患者さんからよく質問のあるドライマウスについて説明させて頂きます。

ドライマウスは口腔乾燥症とも言われます。唾液腺の機能異常により唾液が出づらくなりお口の中がカラカラに乾いてしまうというものです。

そもそも唾液が少なくりお口の中がカラカラになると問題はあるのでしょうか?

唾液には3つの効果があります。

1つ目はお口の中の潤いを保ち味覚を守る保湿効果

2つ目は歯垢を減らし菌の増殖を抑えるプラークコントロール効果

3つ目は口の中を中性に保つPHコントロール効果です。

唾液が少なくなるということはこれらの3つの大事な機能が衰える事を意味するためドライマウスは体にとって良い状態ではありません。

ドライマウス原因は大きく分けて4つあり、腎疾患、糖尿病、シェーグレン症候群などの全身疾患によるもの、服薬や癌など放射線治療などの治療によるもの、喫煙、脱水などの行動によるもの、加齢やストレスからくる生理的なによるものがあります。

治療方法は原因によって異なり、

全身疾患が原因となっているものは、原因となっている糖尿病等を治療していくしかありません。

服薬が原因の場合は、可能なら薬剤を変更もしくは少なくして頂くことです。ただ飲んで頂いてるお薬はお医者さんが考えて出して頂いてる為必ず変えられるものではありません。

タバコなどの行動が原因のものは、難しいかも知れませんが、減煙・禁煙をしてください。

また水はこまめに補給するようにしてください。

加齢が原因のものは、よくご自身の歯で噛み、運動し色々な食事をとってください。

またそれぞれの原因にあった方法と一緒に唾液腺のマッサージも行ってください。

唾液は耳下腺、顎下腺、舌下腺と言われる部位で出来ております。その部位をマッサージすることにより唾液の流れが良くなります

唾液腺マッサージの方法は、耳の下の顎の付け根あたりを4本の指で押さえて後ろから前にゆっくり10回程度回して耳下腺を刺激してください。

次は親指を使って耳の下から顎の内側に沿って少しづつ、前にずらしながら押して顎下腺、舌下腺を刺激してください此方も10回程度行ってください。

ご自身に合った方法と唾液腺マッサージを続けて大事な唾液が出るようにしましょう!

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師 濱岡玄でした。