TCH(歯列接触癖)を知ってますか?

日常生活の中で、上下の歯をかみしめていませんか?

歯ぎしりやくいしばりは、歯と顎の関節や筋肉に大きな負担をかけます。 また上下の歯が接触する程度の弱い力でも、接触時間が長時間になれば大きな負担になってしまいます。強い力はかからないけれど、無意識のうちに上下の歯を触れさせ続けてしまう状態を歯列接触癖(Tooth Contact Habit)といいます。

ひとは通常、上下の歯列間に1~3㎜の隙間があり、上下の歯が接触するのは物を噛むときと飲み込むときだけで、平均で1日20分以下といわれています。
一方、上下の歯列間の隙間が失われ、上下の歯の接触時間が長くなってしまうのが歯列接触癖を持つかたの特徴です。

ストレスや緊張が続いたり、パソコンやスマホの操作 に集中しすぎたり少し俯いた状態での操作、また掃除や料理などの家事の間にも歯を接触させてしまう原因があると考えられています。

①舌の先端あるいは周縁部に歯の圧痕がある、②頬粘膜に咬合線がある、③唇と上下の歯を別々に動かすことが困難である(例えば、唇を閉じて咬合する。この状態から上下の歯を離開すると、同時に唇も離開してしまう。逆に唇も上下の歯列も離開している状態から上下の歯を接触すると、同時に唇も閉じてしまう)状態がみられると歯列接触癖である可能性が高いです。

また歯列接触癖では、歯の慢性咬合痛、歯周病の悪化、詰め物やかぶせ物の脱離、歯の破折やひび割れ、慢性的な口内炎、咬合の違和感、舌や頬粘膜の誤咬、舌痛症や義歯性疼痛の症状をひきおこす可能性があります。

歯列接触癖を止める最も効果的な方法は、お口の中で歯を離す事を意識することです。唇を閉じて、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜くことを2~3ケ月続けるうちに接触癖が落ち着くことも多いようです。 また付箋に「上下の歯を合わせない」などと書いてパソコンやテレビの隅に目印として貼っておき、それを見たら上下の歯を離すよう思い出すようにするのも効果的です。仕事、家事、勉強での姿勢を正しくすることも、大切なことです。

このような症状がありご心配な方は一度ご相談ください。 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

担当は歯科医師 小嶋智子でした

人間の噛む力ってどれくらい?

みなさんこんにちは。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界で猛威を振るっています。
日本での感染者は累計1万人を超えたそうです。
感染も全国に広がっていることから「緊急事態宣言」も全国に出されましたね。
1日でも早く以前の生活に戻れるよう、一人一人が責任を持って行動していくことが大事だと思います。

さて、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅勤務をされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
パソコンに向かって長時間デスクワークをするとき、無意識に歯を食いしばっていたり、朝起きると顎が疲れていたりする方が多いです。
そこで人間の噛む力はどのくらいあるのか今回皆さんにお話していきたいと思います。

人間が力いっぱい歯を食いしばった時にでる噛む力は、自分の体重に比例しているそうです。
例えば、体重40㎏だとしたら噛む力は40㎏を出すことができます。
40kgの力で噛むってどのくらいなんでしょうね。
かなりの力だと思いますが、感覚的にピンときませんよね。
普段の生活も関係があり、よく固いものを食べている人やスポーツジムなどで鍛えている人は歯を食いしばることが多いので、このような人は最大の噛む力が自分の体重以上になることもあるそうです。
歯ぎしりをしている方は注意が必要で、歯ぎしりで噛む力は噛める力の最大で無意識に噛んでいることが多いため顎の痛みや歯の破折につながります。
一般的に硬い印象のあるせんべいやピーナッツを噛むためには、 せんべいで14kg、ピーナッツで約12kgの力がいるそうです。
硬い食べ物を噛み砕くためには、これくらいの力が歯と歯茎にかかってきます。
食べ物を美味しく味わいながら噛もうと思えば、 これらの力に耐えうるだけの健康な歯と歯茎が必要ですよね。
みなさん奥歯を虫歯や歯周病で失ってしまい、抜いたままにしていませんか?
実は奥歯が1本でも抜けてしまうと噛む力が半減してしまうと言われているほど奥歯って大事なんですよ!
噛めないと食事の楽しみも半減・・・食いしばっても力が出せずおもいっきりスポーツも楽しめなくなってしまいます(;o;)
自分の歯で食事が出来れば健康な生活に繋がります。しっかり噛める歯を大切にしましょう!

 

担当は歯科衛生士新保でした☺︎