口内炎

梅香るころとなり、同時に花粉の舞うころとなりました。今年は花粉の量が多いようですが、皆様体調はいかがでしょうか?。花粉症の方、対策のご準備を。

お口の中は食事中に粘膜に傷がついたり、外界からの入り口なので細菌・ウイルスなどが付着・侵入の機会の高い部分となります。粘膜で覆われて防御されていますが、侵入した細菌などや様々な原因によって粘膜が炎症を起こした状態を口内炎といいます。

【原因】

「アフタ性口内炎」

一般的にもっとも多くみられ、白い潰瘍を作るタイプの口内炎です。ストレスや睡眠不足、栄養不足などの疲れによる免疫力の低下、ビタミンB2欠乏などが原因として考えられています。
特徴としては、赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が発生することです。小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は10日~2週間ほどで自然に消滅します。すべての年齢の方にできますが、若い人に多くできる傾向があります。
アフタ性口内炎の症状であってもベーチェット病や前がん病変であったり、くすりが原因の場合もあるので、自己診断に頼らないようにしましょう。

「ウイルス性口内炎」

ウイルスや細菌が原因で起こる口内炎もあります。
単純ヘルペスウイルスが原因の「ヘルペス性口内炎(口唇にできるものなどが良く知られている)」や、
カビ(真菌)の一種のカンジダ菌が原因の「カンジダ性口内炎」などがあります。
そのほか、通常は口腔内では見られない細菌が、性交渉などで口腔内に感染をして、口腔内に炎症を生じる梅毒・淋病・クラミジアなど、STD(性行為感染症)による口内炎も知られています。
特徴は、粘膜に小水疱が形成され、破れてびらんや潰瘍を生じます。初期の水泡の有無が診断のポイントになります。また、発熱や強い痛みを伴うことがあります。

「カタル性口内炎」

物理的刺激によって起こる口内炎。
入れ歯や歯の被せ物、あるいは魚の骨が刺さったりほおの内側をかんで傷ができることで生じる口内炎です。熱湯や薬品の刺激などが原因でも起こります。
これらの刺激によってできた傷に細菌が入り込み、繁殖することで、口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。
特徴は、アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりまた、味覚がわかりにくくなることがあります。

「その他の口内炎」

特定の食べ物や薬物、あるいは金属などに対してアレルギー反応を起こすことで生じる「アレルギー性口内炎」、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」などもあります。ニコチン性口内炎の場合は、口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化するおそれもあります。

【対応】

口内炎は市販の薬で治す方が多いと思われますが、以下のような症状がある場合には、歯科・口腔外科などの専門機関に受診することをお勧めします。

 

症状が口の中全体もしくは唇や口周辺へも広がっている場合 

症状が口の片側にのみ限局して広がっている場合

発熱や全身倦怠感を伴う場合                      

症状が10日以上続く場合

 

【口内炎の予防】

*バランスのとれた食生活                                 ビタミンB2・B6・Cを積極的に補って、免疫力を高めましょう。

免疫力をアップさせる
口内炎は体調のバロメーターともいわれます。免疫力が落ちていると口内炎になりやすくなります。ストレスや疲れを感じたらゆっくりと休み、夜更かしや不規則な生活を送らないよう留意しましょう。ストレス解消のためにも、普段から、ほどよい気分転換を心がけましょう。
*口内環境を整える
口の中の常在菌が増殖することによって、口内炎ができる場合もあります。ブラッシングやうがいをして、口の中を清潔に保つことが重要です。
*口の中を乾燥させないようにしましょう
口の中が乾いていると粘膜の免疫力が低下し、口内炎になりやすくなります。
世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
担当は歯科医師 小嶋智子でした。

インフルエンザの感染予防対策

こんにちは!

昨日は東京にも雪❄️が降り寒い1日でしたね。

風邪をひいたり、体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?

そして、インフルエンザも流行っていますね。。

高熱、のどの痛み、関節の痛みなどなど、つらいですよね。

そして出勤・登校・登園停止の期間も結構な日数になるので、これまた大変です。

 

実は先月、私も10年振りにインフルエンザA型にかかってしまいました。

悪寒と節々の痛みと戦い、3日間寝込んでしまいました。

子供たちと主人に感染させてしまうと、一家全滅の危機になってしまうと思い、感染予防対策をしました。

 

一般的にインフルエンザにかからないようにするには、

①感染経路を断つ ②予防接種を受ける  ③免疫力を高める、などのことが大切と言われます。

 

①感染経路を断つ 

インフルエンザウィルスは飛沫感染、接触感染により、体内に侵入してきます。

飛沫感染は、咳やくしゃみでウィルスを含む唾液の飛沫が飛び散り、それを別の人が吸い込んでしまう感染経路です。

「とにかく離れる」「マスクの着用」を心掛けました。

眠るときは別室にして隔離しました。

同じ部屋であれば、枕の向きをそろえて並んで寝るのではなく、互い違いにするだけでも、相手の顔からの距離がとれるようになり効果的なようです。

そしてマスクの着用も大事です。

患者、家族の両方がマスクを着用することで、患者からの飛沫の飛び散りと、飛び散った飛沫を家族が吸い込むことの両方を防ぐことができます。

一方、接触感染は、咳やくしゃみでウィルスを含む唾液の飛沫や鼻水が手などにつき、それがドアノブなどの共用部を介して他の人に広がっていく感染経路です。

この経路での感染を防ぐには、予防の定番「手洗い」「マスク」が有効です。

生活していると、身の回りの色々な場所を手で触ります。ドアノブ、テーブル、食べ物、洋服などなど。

患者のウィルスが付着しているかもしれないものばかりです。そしてその手で、目や髪の毛、口元、頬、鼻など、自分の顔まわりも触ります。

もしウィルスが口などに入れば、感染につながります。

殺菌や消毒効果のある消毒用エタノールはインフルエンザを予防するのに効果的です。手指消毒として使用することもおすすめです。

そして、タオルは患者と共用にしない方がよいそうです。タオルを介して家族に感染が広がる可能性があるためです。

 

予防接種を受ける

重症化や合併症を防いだり、発症をある程度抑える効果は認められているので、予防接種もインフルエンザ対策に有効です。

予防接種をすることで、あらかじめ病原体と戦うための体の準備ができます。

ただ気をつけないといけないのは、他の病気のワクチンと違い、インフルエンザワクチンの接種は発症を完全に抑えるものではない、という点です。

今回、私は出遅れてしまい予防接種ができていませんでした。

しかし、インフルエンザはA型の中にも異なる型、そしてB型もあるため、完治後に予防接種を受けました。

 

免疫力を高める

体の中に入ってきたインフルエンザウィルスを迎え撃つのは体の免疫システムです。十分な睡眠、食事をとることで、免疫が十分働けるようにする必要があります。

また加湿や水分補給も有効です。鼻・喉の粘膜細胞が乾燥すると、侵入してきたウィルスなどの異物を排出する力が弱くなります。

そして、歯磨きもインフルエンザの予防に効果的です。

口の中の細菌はプロテアーゼ、ノイラミニダーゼという酵素をつくります。プロテアーゼ、ノイラミニダーゼは粘膜を覆っているタンパク質を破壊して、インフルエンザウイルスが細胞にくっつき、侵入するのを手助けします。

なので口の中が汚れて細菌が繁殖すると、インフルエンザウイルスにとって格好の環境となってしまうため、インフルエンザが発症しやすくなってしまうということです。

歯科医院でのクリーニングもインフルエンザ予防になりますね。

 

小さな積み重ねがインフルエンザの発症を防いだり、万が一発症してしまったとしても重症化を防ぐことにつながることになるかもしれません。

 

感染予防対策をしてこの冬を乗り越えましょう!

 

✳︎歯科衛生士 辻尾✳︎