歯肉の形、気にしていますか?

みなさま、こんにちは。

ようやく暑さも落ち着き、秋が深まってきました。家にいるともうわりと寒く、そろそろこたつを出そうか考えています。

 

みなさまは、お家で歯磨きの時などご自分の歯肉の状態を鏡で見たりしますか?世田谷区の成人歯科検診の検診項目としてこの内容があり、検診を受けられる方に質問すると、私の体感として半数ほどの方が鏡で見ていると答えられます。素晴らしいです。

私はこの歯科衛生士という職についてなかったら、おそらく自分の歯肉の状態など全然気にしていなかったと思います。

この検診の項目としては歯肉の腫れの状態をチェックしますか?という意味合いで聞いているのが大きいと思いますが、今回は、歯肉は腫れている、腫れていないだけではなくほかにも形態があり、そのなかでも特徴的なもの二つを書きたいと思います。

 

1.スティルマンのクレフト

主に歯の表側の歯肉が深いV字型になってしまった状態です。原因としてはかみ合わせが強く当たっている場合や、強い力で大きく横磨きをするような不適切な歯磨きがあげられます。

2.マッコールのフェストゥーン

歯の根元の歯肉がロール状に肥厚した状態です。こちらもかみ合わせ、誤った歯磨きや力の入れすぎによって起こります。

 

いかがでしょうか。ぜひみなさまも鏡で確認してみてください。

意外と正しく歯を磨くというのはとても難しいものです。いつまでも健康的なお口の状態を保てるように当医院でサポートさせていただいております。みなさまの定期健診、定期メンテナンスの受診をお待ちしております。

 

担当は 世田谷区 千歳烏山

浜岡歯科クリニック 歯科衛生士 田村でした。

歯間ケア

皆さまこんちには。

夏の疲れが出る頃ですが、いかがお過ごしですか?

 

本日は、歯と歯のケアについてお話しさせて頂きます。

歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくいためプラーク(歯垢)が残りやすく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。

歯と歯の間のプラークは、歯ブラシだけでは60%程度しか取り除くことができません。

毎日の歯ブラシ後に歯と歯の間のお手入れも是非、1日1回取り入れてみて下さい!

 

一般的な道具はフロスや糸ようじ、歯間ブラシですね。

 

患者さまから「以前使っていたけれど、使うと出血するので怖くて使わなくなった」との声を頂きます。

出血の原因は歯ブラシで取り除く事のできなかったプラークが引き起こす炎症です。

鏡を見ながら歯肉を傷つけないように気を付けながらの使用をおすすめします。

フロスや糸ようじをお使いの際、糸がほつれてしまったり、引っ掛かる場合は、歯と歯の間にむし歯ができてしまっている可能性が考えられます。

むし歯の早期発見にも繋がります。

 

歯と歯の間のすき間が大きい方には

歯間ブラシがおすすめです。

歯間ブラシは、歯と歯のすき間に合ったサイズを選ぶ必要があります。

歯と歯の間にスッと抵抗なく挿入できるサイズから使ってみて下さい。

プラークを除去することで歯肉の炎症が改善され、炎症が改善すると歯肉が引き締まり、出血もなくなります。

フロスがうまく使えない。

どのサイズの歯間ブラシを使えば良いのか分からないなどありましたら、クリーニングの際にお声掛け下さい。

患者さま一人一人に合った清掃用具の提案をさせて頂きます。

 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 小畑が担当致しました。

親知らず

西高東低の冬らしい日が続き、冷え込む朝もやってきました。

皆様、体調など崩さずお元気でいらしゃいますか?

診療をしていると、親知らずを抜く必要な患者さんが一定数いらっしゃります。

親知らずとは、智歯とも呼ばれ、前から数えて8番目に位置する第三大臼歯、大人の一番奥の臼歯です。永久歯は15歳前後で生えそろいますが、親知らずは10代後半~20代に生えるので、他の歯とは違い親に知られずに生えてくるのが名前の由来になっていると言われます。

親知らずは上顎、下顎それぞれ2本、合計4本ありますが、もともとない人、4本が揃っていない人がいます。生えてくる場所が不足していたり、生える方向が通常と異なっていたり、骨に埋まった状態だったり、傾いていたりできちんと生えてこないこともあります。

【親知らずによるトラブル】

虫歯

中途半端な状態で親知らずが生えている場合や、お口の奥に位置するためにブラッシングが難しいので、虫歯になりやすいです。また親知らずばかりでなく、隣あっている第二大臼歯までも虫歯にしてしまいやすいので注意が必要です。

歯肉の炎症

親知らずが斜めに生えたり、まっすぐ生えても途中までしか生えてこない場合は、ブラッシングが届き難く、不衛生になると親知らずの周りの歯肉に炎症をおこす「智歯周囲炎」がおこり、歯肉が腫れて痛みが生じます。

歯根の吸収

親知らずが手前の歯に食い込むように生えてくると、手前の歯の根が解けてしまい、ひどくすると親知らずだけでなく、手前の歯も抜歯が必要になります。

口臭

親知らず周辺は不潔になりやすく、また炎症によって膿がたまったりすると口臭の原因になります

【智歯周囲炎】

20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です。智歯周囲炎がまわりの軟組織や顎骨に広がると顔が腫れたり口をあけにくくなったりします。この場合は、化膿止めや痛み止めを服用していただき、うがい薬などの併用をして炎症を鎮めた後、被った歯肉を切除を行い、様子を見る場合もあります。しかし親知らずの生える方向が悪かったり、炎症を繰り返す場合は、抜歯をするのが適当と考えられます。

【抜いた方がよい親知らず】

  • 親知らず、また手前の歯もむしばになってしまった
  • 横向きに埋まっていて前方の歯に障害を及ぼしている
  • いつも食べ物がつまる、歯茎の腫れ、痛みを繰り返している
  • 骨の中に完全に埋まっているが、エックス線で袋のような影(嚢胞)がみられる

【抜かなくてもよい親知らず】

  • 親知らずが上下揃って、かみ合っている
  • 顎の骨の中に完全に埋まっていて問題がない
  • ブリッジや入れ歯を支える歯として親知らずが役立つ
  • 親知らずを移植する
  • 矯正治療で親知らずを正しい位置に動かすことができる

たかが親知らずされど親知らず。症状のある方はもちろん、ない方も親知らずがトラブルの原因にならないか一度調べておく事をお勧めします。

インフルエンザの季節柄、皆様どうぞお体ご自愛ください。

担当は歯科医師、小嶋でした。