歯の生え変わり

毎日じとじとと雨降りの日が続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

お子様の乳歯の生えかわりについてお話ししたいとおもいます。

乳歯は生後6か月頃下の前歯から生え始め、3歳くらいまでには生え揃い、上が10本、下が10本の全部で20本になります。そして6歳前後に下の前歯から抜けかわりが始まります。ほぼ同時に「6歳臼歯」と呼ばれる第一大臼歯が生えます。12歳くらいまでに乳歯は永久歯へ生えかわり、14歳ころに第二永久歯が生えて、親知らず以外の永久歯が全て揃います。

最初に生えかわる永久歯のもと「歯胚」は、妊娠3〜5ケ月には顎の骨の中に出来上がっています。乳歯の時代に乳歯の下で永久歯は形作られ、やがて乳歯の根を溶かす細胞が現れます。乳歯の根が溶けて、乳歯が、グラグラになり抜け落ちると永久歯が顔をだすのです。

歯の生え変わりには、個人差があるため、多少遅くても心配ありませんが、歯の生えかわりで注意すべきポイントがあります。

①乳歯が抜ける前に永久歯が生える

痛みがあったり、いつまでも抜けない場合は歯科医で抜いてもらうのが良いでしょう。

②乳歯が抜けない

思春期を過ぎても乳歯が抜けないことがあります。永久歯が作られていない「先天性欠如」や余分な永久歯がある「過剰歯」の可能性がありますので、レントゲン検査をおすすめします。

③永久歯が生えてこない

いくつか原因があります。歯茎が厚すぎて永久歯が生えてこれない場合は歯茎に穴をあけてあげます。骨の中で過剰歯が邪魔をしている場合は除去してあげることが必要です。また歯の生えかわりと骨の成長のバランスがうまくいかないと、生えてくるスペースがなかったり、隣の歯が邪魔してしまって永久歯が生えてこれません。この場合は矯正治療が必要です。

乳歯が抜けてから永久歯がはえるまでには3カ月かかるのが一般的です。半年待っても生えてこない時には歯科医へ相談しましょう。

☆生えかわりの時期は歯に歯肉が被っているなど複雑な環境です。磨き残しをしやすいため歯肉の腫れを起こしやすいです。丁寧にブラッシングをするのが大切です。

☆生えたての永久歯は未成熟で酸に溶けやすく虫歯になり易いです。早期からのフッ素の活用、虫歯になり易い歯の溝に処置を施すシーラントをして歯を守りましょう。

☆また乳歯が重篤な虫歯になると歯の抜けかわりがスムーズにいかないケースがあります。乳歯の頃から虫歯予防を心がけましょう。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

担当は歯科医師 小嶋智子でした。

お子さんの仕上げ磨き

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?8月ももうすぐ終わりますね。

さて、今回はお子さんの仕上げ磨きについて書いていきたいと思います。

乳歯は永久歯よりもむし歯になりやすいのはご存知でしょうか?

何故、むし歯になりやすいかというと、乳歯は永久歯よりもエナメル質が約1/2薄く、柔らかいからです。

また、お子さんは自分では十分に磨けなかったり、乳歯から永久歯への生え変わりの時期は歯並びが複雑で磨きづらく、むし歯の原因であるプラーク(歯垢)をしっかりと落としきれない結果、むし歯ができてしまいます。

そのため、保護者による「仕上げ磨き」がむし歯予報に重要な役割を果たしてくるのです!

いくつか仕上げ磨きのポイントをお伝えしたいと思います。

・お子さんをまっすぐ寝かせる。

頭の位置が不安定だとしっかりと磨けません。あぐらをかいてそこに頭をおいてもらうと安定して磨きやすいです。

・広がった歯ブラシは使わない。

広がった歯ブラシを使用すると、清掃効率が落ちるだけでなく、歯茎を傷つける危険性もあります。歯ブラシは毎月交換するようにしてください。また、ひと月経つ前に毛先が広がるようだと力の入れすぎです。やさしい力で磨くようにしてみてください。

・自分磨きと仕上げ磨き用の歯ブラシは使い分ける。

仕上げ磨き用の歯ブラシは柄が長く保護者の方が仕上げ磨きしやすいような形状で作られています。是非使い分けてみてください。また、ワンタフトブラシ(先の小さなブラシ)を使用すると本人が磨けず、仕上げ磨きでも行き届きにくい箇所に届きやすいです。

・フロスや歯間ブラシを使用する。

自分ではフロスを通すことが難しいお子さんには仕上げ磨きの時にフロスを通してあげてください。また、小さな頃からフロスを使用することで、自分でフロスを通す年齢になった頃に移行しやすいです。小さな頃から習慣化させてくださいね。

・臼歯(奥歯)を磨くときは頬の粘膜を引っ張って見やすい状態で磨く。

やみくもに磨くと歯ブラシが当たってない部分が出てきてしまいます。奥歯を磨くときは頬の粘膜を引っ張り、見えるようにしてから磨いてみてください。

・上の前歯を磨くときは上唇小帯に注意。

上唇と歯茎の間にあるスジである上唇小帯は痛みに敏感です。この部分に当たらないように左右に分けて磨いてください。痛い思いをさせてしまうと、歯磨き嫌いになってしまいますので、注意してみてください。

 

このようなことに意識を向けて仕上げ磨きをしてみてください!

お困りのことがございましたら、ぜひメインテナンスの際に担当歯科衛生士にお伺いください(*^^*)

 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 相澤

噛む力の重要性

こんにちは☺︎
長かった梅雨も明け、ようやく夏本番となりましたね!
毎日気温が高い日が続きますので、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

さて、話は変わりますが、普段の食事でよく噛んで食べることは意識していますか?
噛む力(咬合力)を維持するということは、食生活や身体の健康にダイレクトに繋がっています。
人間の噛む力は食事のときで、だいたい自分の体重くらいの重さがあると言われ、男性であれば60kg、女性であれば40kgほどと言われています。
噛む力が衰えるとどうなることが想像できますか?
食事が楽しくなくなったり、軟らかいものばかり好んで食べるようになることが想像しやすいかと思います。
しかしそれだけでなく、噛む力(咬合力)が衰えると咀嚼力が衰えます。
そうすると咀嚼の回数が減り、脳への刺激が減少することで認知症やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病にまで発展することが考えられるのです。
噛む力が衰える理由は老化だけではなく、食生活の変化や、虫歯・歯周病などの口腔疾患によって歯を失う事でも噛む力は低下します。
噛む力を保つためには、出来るだけ歯を失わないことが大事です。
奥歯の一番大きな第一大臼歯をたった1本失うだけで噛む力は約半分に低下すると言われており、仮に入れ歯を入れたとしても自分の歯で噛む本来の力には及びません。
近年では高齢者だけでなく子供の噛む力も弱くなっているという声もあります。
乳歯から永久歯へ生え揃うのはだいたい12歳前後で、そのころには咀嚼力も乳歯が生え揃った頃のおよそ3倍になると言われています。
筋肉や歯の発育・発達状況によって噛む力や飲み込む力には個人差があるので、お子さまの歯の生え方や食事の様子を観察して、硬すぎず軟らかすぎない食事をさせるように工夫してみるといいでしょう。
噛む力を鍛えるために日々の食事で噛む習慣を身につけることも大切ですが、虫歯や歯周病予防を行い、歯を失わないように取り組むことも大切です。
歯の健康・寿命を守るため、毎日の歯磨きに加えて、3ヶ月〜半年に1回は歯科医院で定期検診を受けて口腔内をチェックしてはいかがでしょうか。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
歯科衛生士 新保が担当いたしました。

仕上げ磨き

こんちには。

梅雨入りが発表されましたね。
ジメジメの毎日ですが、まだまだマスクも手放せませんね。
熱中症にはくれぐれもお気を付け下さいね!

 

皆さんは子供の歯(乳歯)が何本あるかご存知ですか?

 

乳歯とよばれる子供の歯は全部で

20本あります。

個人差はありますが乳歯列が完成するのが3歳前後です。

そこから6歳前後(小学校入学頃)に前歯からグラグラし始め大人の歯とよばれる永久歯が生えてきます。

この時期に覚えておいて欲しい事は6歳永久歯とよばれる大人の歯が乳歯列の一番奥に抜けずに生えてくるという事です。

前歯はよく見える所ですので、本人はもちろんの事、ご家族や周りの方々にも大人の歯が生えてきたと実感出来ますが、奥歯は覗き込まないとなかなか見えてきません。

気を付けて見ていないと生えてきた事すら気が付かない事もあります…

生え始めの歯は虫歯になりやすいので仕上げ磨きをする際は気を付けてあげて下さいね。

とくに6歳永久歯はとても溝が深く複雑な形をしています。

その為、硬い物でもとてもよく噛む事が出来ますが虫歯にもなりやすいのです。

奥歯まで歯ブラシが当たっているか確認しながら仕上げ磨きをしてあげて下さい。

そしてどんどん乳歯がグラグラし、永久歯が生えてきます。

グラグラしている歯やその近くの歯を磨くのは痛みを伴ったり出血しやすいです。

ですが、磨かないと汚れも溜まりやすく、歯肉も炎症を起こしてしまう事もあります。

やわらかい歯ブラシを選んで優しく歯ブラシを動かしてみて下さいね。

プラーク(歯垢)は力を入れなくても歯ブラシがきちんと当たっていれば取れますので力は入れなくて大丈夫ですよ。

 

永久歯が生えてくる1〜2年前からキシリトールを摂ると永久歯のリスクは93%減少する事もわかっていますので、キシリトールもお薦めです。

キシリトールの摂取の仕方や仕上げ磨きのやり方などご質問がありましたら是非、お声掛け下さいね。

ご来院、お待ちしています。

歯科衛生士 小畑

 

ヒトとゴリラの歯

こんにちは!歯科衛生士の相澤です。

先日、初めて上野動物園に行ってきました。

一番最初に見たのはパンダです!雨ということもあり、パンダ観覧待ち時間は15分程でした。

写真はシャンシャンです。とっても可愛くて癒されました。

そのあとも園内たくさんの動物を見ました。可愛い動物たちを見るだけでなく、学ぶこともできました。

中でも楽しく学べたのが、人間とゴリラの歯の違いについてです。スタッフの方にわかりやすく教えていただきました。

ヒトとゴリラの歯の大きな違いは「犬歯の長さ(大きさ)」でした。犬歯が発達しているのは、武器であり、威嚇に使用するためとのことでした。しかし、その他の歯はヒトの歯とよく似ていました。特に臼歯の形はとても似ていました。

また、ヒトは子供の歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わりがありますが、ゴリラもそのような生え変わりがあるとのことでした。

ヒトの永久歯の本数は28本で、親知らずが4本全て生えそろうと32本です。もともと親知らずがない場合(先天欠損)や埋まった状態(埋伏)や半分だけ出ている状態(半萌出)など個人差があります。それに対し、ゴリラは人間でいう親知らずが生えるスペースがあるため、永久歯は全部で32本あるとのことでした。

ゴリラの歯の写真を撮ってくればよかったのですが、すっかり夢中で聞き入ってしまったので撮り損ねてしまいました(^_^;) 是非みなさん、上野動物園に行って見比べてみてください!肉食動物であるトラとの比較もあって、それぞれ何故こんな歯の形をしているのか背景や特徴が分かり、楽しかったです。

 

歯科衛生士 相澤