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2018.11.18

唾液

今年は暖冬と予報されています。そうは言っても少しずつ寒さが増してきましたね。風邪に罹り易い季節になりますが、皆様はお元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?。

風邪予防には睡眠・栄養が挙げられますが、唾液も重要です。まず唾液には8つも働きがあります。

①粘膜保護・潤滑作用:唾液がなかったら口がカラカラで痛くてしゃべることができません。②洗浄作用:お口の中を洗い流しきれいにします。③殺菌・抗菌作用:細菌が体の中に入ってくるのを防いでいます。もしも唾液がなかったら、あっという間に細菌の感染を受け、命にもかかわります。④粘膜修復作用:お口の中の傷は治り易いです。⑤自浄作用:唾液中の酵素アミラーゼがデンプンを分解し、食べ物の消化を助けます。⑥溶解・凝集作用:唾液がないとパサパサして食べ物を、飲み込むことが困難になります。⑦緩衝作用:飲食により酸性に傾いた口内のpHを中和させ虫歯を防ぎます。⑧再石灰化作用:飲食により溶けかかった歯の表面を修復し、虫歯を防ぎます。

このように唾液は生命維持に欠かせないものです。しかし服用薬の副作用や糖尿病、シェーグレン症候群があると唾液の分泌が悪くなってしまいます。

また病気ではなく、ストレスや緊張、噛みしめが原因になると舌の動きが悪くなるために、唾液の流れが悪くなります。

唾液は量が出ること、そして流れがあることも重要です。川も流れていないと臭いを発するようになるように、唾液の流れがないと口臭の原因にもなります。

薬や病気が原因の場合、医科のアプローチが必要になりますが、唾液の流れを良くするためには、水分補給や舌の動きを良くする、食事をよく噛む、唾液腺マッサージが効果的です。

噛んだガムを口の中でコロコロ転がして、舌を動かすことで唾液の分泌が促されます。目線は下を向かず、地面に平行にする事で、唾液の流れが良くなります。また舌の動きを悪くする噛みしめは、舌の先で上顎に触れ、ラを発音する位置にしておくことで防ぐことが出来ます。

舌が止まった状態にしないことが唾液が流れるためには重要です。

大切な唾液に問題を感じられましたら、口の渇きが気になることがありましたら、どうぞ一度ご相談ください。

担当は歯科医 小嶋智子でした。

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