歯ぎしりが引き起こすトラブル緩和に効果があるのがナイトガードです。

皆様お健やかでいらっしゃいますか?。今年一番の寒気が到来しております。どうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。

「虫歯はないのに歯が痛くなった」「起床時顎がだるい」そんな症状がある場合、それは歯ぎしりをしている可能性が高いです。

歯ぎしりの際にかかる負担は、自分の体重の2~5倍といわれています。かなりの力が持続的に顎や歯にかかってしまうことがわかります。しっかりと土の中に埋まっている棒でも、長時間揺さぶられたり、強い力がかかるとグラグラしてしまうように、骨で支えられている歯でも同じ事が起こります。

【歯】虫歯はないのにしみたり、噛んだ時の痛み。歯のすり減りや破折

【歯茎】磨き残しはないのに歯肉炎、歯周炎(歯槽膿漏)

【顎関節】顎関節痛、開口障害、咬合筋の痛み

【全身】舌痛症、顔面痛、頭痛、肩こり、腕のしびれ、腰痛など

歯ぎしりではこんな症状が起こり、酷くなると、歯の破折や歯槽膿漏から歯を失うことにも繋がりかねません。

歯ぎしりは寝てる間に起きるため、大体は自覚がありません。ストレスや逆流性食道炎(睡眠中に胃からあがってくる胃酸を中和する唾液を出そうと歯ぎしりをする)など様々な理由があると言われていて、歯ぎしりを止める治療法方法は現在はありません。

歯ぎしりが引き起こすトラブル緩和に効果があるのがナイトガードです。

ナイトガードのメリット

①ナイトガードはプラスチック製で歯より柔らかい素材なので、歯ぎしりをしても、プラスチックのほうが削れて、咬耗から歯を守ります

②歯ぎしりの自覚がなかったとしても、ナイトガードが削れていれば、歯ぎしりの確認ができ、痛みの診断に役立ちます

③歯列全体で噛みあうようにナイトガードを調整するので、局所的に力がかかるのを防ぐことができます

④安静時、上の歯と下の歯は合わさらずに1mmほどの隙間があるのが生理的な噛み合わせです。ナイトガードを装着することで、嚙みしめている異常な状態ではなく、筋肉や関節も生理的な状態を保つことができます。

ナイトガードのデメリット

①効果的なナイトガードはオーダーメイドになるので、歯の型取り、噛み合わせの調整が必要です。時間と費用がかかりますが、保険適用の治療と認められているので、4~5000円程度に収まります。

②眠る時に装着するので、最初は口腔内の違和感で眠りつらい方もいらっしゃいます。起床して装置を外した時に、噛み合わせのずれた感じや、お口の乾きをかんじる方もいらっしゃいます。

③歯ぎしりの強い方は稀にあなが開いてしまったり、プラスチックなので黄ばみや匂いが気になってくる場合もあるので、基本消耗品と考えてください。

メリット、デメリットはそれぞれあり、能動的に装着していただくものなので、患者さんが必要とかんじていただく事が第一と思います。しかし、ナイトガードをせずに歯ぎしりを続けた際に起こる問題は重篤の場合が多いです。歯ぎしりで悩んでいる方にはナイトガードの装着をお奨めしています。お困りのこと、気になることがございましたら、どうぞご相談ください。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師 小嶋が担当させていただきました。

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の軽度から中等度の場合、歯科でもスリープスプリントという治療法があります。これは就寝中マウスピースによって下あごを前に出し気道を広げて呼吸が止まってしまうのを防ぐ治療法です。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。仰向けで寝ている際に舌が喉のほうに沈み込み(舌根沈下)気道を塞いでしまう事により起きます。同室で睡眠する方がいるといびきとして指摘されて気づくことがありますが、一人で寝ている場合だと気づかない場合もあります。睡眠時間は多くとっているの日中眠くて仕方ない、起床時に頭痛がする、体がだるいなどの症状が見られた場合睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われます。そのまま放置しておくと高血圧や糖尿病のリスクを高めたり脳卒中、突然死を引き起こす可能性があります。気になられる方はまずは睡眠外来などを設置しているお医者さんにかかられることをお勧めします。

スリープスプリント治療の流れをご説明します。

①お医者さんで検査を受けた結果、睡眠時無呼吸症候群の軽度から中等度で、スリープスプリント治療が適していると診断された場合、歯科への紹介状(診療情報提供書)を書いてくださいます。お医者さんの紹介状がないとスリープスプリント治療は保険診療外となり全額自費診療となりますのでご注意ください。

②歯科医院の予約をお取りください。その際スリープスプリント治療希望とお医者さんの紹介状があることをお伝えください。

③1日目 当日は必ず紹介状をお持ちください。まずは虫歯や歯周病、顎関節の異常などがないか基本的歯科検査を行います。特に問題がない場合は上下のお口の型取りを行います。虫歯などがあった場合は治療終了後からが望ましいですが、急を要する場合はスリープスプリント製作を優先します。

④2日目 上下別々の状態でマウスピースができてきます。治療チェアを水平に倒し普段の就寝姿勢に近い状態を再現します。マウスピースをセットし顎が痛くない範囲で下あごを前に出し、3か所で上下のマウスピースを仮止めします。一週間程度試用し、顎や歯が痛くないか、効果は実感できるかなどチェックしていただきます。

⑤3日目 試用した結果問題がなければ上下のマウスピースをしっかり固定して完成です。問題があった場合は上下のマウスピースの位置関係を変更して仮止めし再度試していただきます。よくなるまで繰り返します。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる方はまずはお医者さんにご相談ください。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師 阿部が担当しました。

 

歯ブラシの力加減

みなさま、こんにちは。

ここ最近はさらに寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

みなさんは歯磨きの時、歯ブラシに力は入っていませんか?
歯ブラシを交換してしばらくして毛が広がったりしてませんか?
歯ブラシを後ろからみて毛先が出ていませんか?

一生懸命磨こうとして力任せになってしまう方が多くいらっしゃいます。
歯磨きは力ではなく、細かく毛先を動かすことがとても重要です。
強く磨いても汚れを落とせてたらいいのでは?と思うかもしれません。
力任せに磨いていると毛先が広がった状態で、磨き残しが出やすかったりもします。

では、力が入り過ぎることでどのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか?

歯茎が下がってしまう(歯が長く見える)
②歯茎が下がることで根っこがでててきて神経に近いのでしみやすくなる
③歯茎を傷つける
④根元の部分が削れてしまう

・・・など、様々な事があります。
歯周病でもないのに歯茎を下げてしまうなんてとってももったいないですね。
気が付かずに癖になっていて弱い力だと磨いた気になれない方がほとんどです。
一度下がった歯茎は元通りに戻すのは難しいです。
もし歯茎が下がってしまっていたらこれ以上下がらないよう現状維持が大切です。
そんな方には、いくつか気をつけていただきたいポイントがありますのでご紹介しますね。

①力を入れすぎると、カチっと音がなる歯ブラシを使う

歯ブラシの力が強いと自然と音がなって知らせてくれるので、ならないように意識できます。

②歯ブラシの持ち方に気を付ける
歯ブラシをグーで握っていませんか?正しい持ち方は鉛筆持ちで握ります。こちらの方が、歯ブラシを持つとき余計な力が入りにくいと言われています。

③歯ブラシの硬さを見直してみる
硬めのものは余計に削ってしまいます。歯茎が腫れている時はやわらかめ、健康な方はふつうの硬さを使ってみてください。
もう一つ、歯ブラシの動かし方を大きく動かさず細かく小刻みに動かすことも重要です。
歯ブラシの力はおよそ150200gの軽い力です。
歯ブラシを後ろから抜けるくらいの力が理想と言われています。
磨き始めの所も力が入りやすかったりします。
もしかして力強いかもと思った方は是非対策を色々試して歯茎を下げないように気をつけて下さい。


分からない方、自分の歯磨きは大丈夫かな?と思われた方は、ぜひ一緒に歯磨きの練習をしましょう🪥

担当の歯科医師や歯科衛生士が患者様一人ひとりに合った歯ブラシを処方しておりますのでご相談ください。ご来院お待ちしております☺︎

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 安部が担当いたしました。

ナイトガード

秋晴れの気持ち良い日が続いていますね。皆様お健やかにお過ごしでいらしゃいますか?

歯ぎしり、噛みしめ、くいしばり

知らぬ間にやってしまい困っている患者さんが、近年増えていることを実感しています。歯はすり減り、冷たいものはしみて、お食事中噛んでいると痛みや違和感を感じるだけでなく、神経を治療した歯は割れることもしばしばで抜歯となってしまいます。朝起きたら、口が開きずらい、顔回り首回りがとても疲れている、、、は噛みしめの典型的な症状です。

その予防効果があるといわれているのがナイトガードです。

ナイトガードの目的は4つです。

①歯へのダメージを抑える:食いしばりでかかる大きな力を歯列全体に分散することで、特定の歯への負担を軽くして、歯のすり減り破折、歯茎へのダメージを予防する

②顔周りの筋肉の緊張緩和が期待できる:噛み合わせが調整されるため、噛みしめに関係する筋肉の緊張が緩和され、頭痛、肩こりの改善も期待できる。

③顎関節症を予防、悪化防止できる:食いしばりによる顎関節への負担を緩和できるため、予防、悪化防止が期待できる。

④詰め物、かぶせ物を守れる:詰め物、かぶせ物が壊れたり、外れたりするのを防げます。

ナイトガードの作り方は以下の通りです。

①口腔内の検査

②上の歯の型取り

③ナイトガードの製作(一般的には保険がきくので3000~5000円程度)

④歯列全体で均等に噛めるように調整

ナイトガードの素材には硬いもの、シリコンの軟らかいもの(市販のものに多い)がありますが、軟らかいものは噛みしめを誘発すると言われており、硬い材料で製作します。また市販のナイトガードもありますが、微調整ができず正しい効果が得られません。オーダーメイドで微調整のできる歯科医院での作成をいたしましょう。

ナイトガード以外のくいしばりの改善方法として、日中は「くいしばりはしない」と意識して生活することをお勧めします。以下のことをしてみてください。

①お口周りの筋肉を和らげる:口のなかで舌をよく動かして、リラックスさせる

②くいしばりに気付いたらすぐやめる:気付いたら口を緩めて一呼吸。

③深呼吸をする:息をゆっくり吐くことを意識しましょう

気になることお困りのことがありましたら、どうぞご相談ください。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師 小嶋智子が担当いたしました。

 

 

新常識!『歯の磨きすぎ』が歯と歯ぐきの老化を招く!!

皆さま、こんにちは!

早いもので9月になりました。

ようやくしのぎやすい季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

季節の変わり目、夏の疲れが出やすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください!

 

さて、皆さん歯ブラシをする時に、歯をきれいにしようとするあまり、力を入れてゴシゴシ磨いていませんか?

最近、強い力で磨きすぎる「オーバーブラッシング」が問題視されています。

汚れが隅々まで取り切れないうえ、歯の表面に傷がついて着色の原因にもなります。

また、歯ぐきを傷つけて歯の根元が露出する「歯ぐき下がり」も招いてしまいます。歯の根元は柔らかい組織でできているため、虫歯になりやすいのが難点です。

①歯ブラシの柄をギュッと握って歯を磨く

②歯ブラシを交換後、1か月以内に毛先が広がる

③以前よりも歯が長くなったと感じる

④冷たいものや熱いものがしみる

⑤派手に音をたてて歯磨きしている

上記①~⑤の項目のうち、一つでも当てはまったら余計な力が入っている「オーバーブラッシング」の可能性があります。

歯ブラシを持つ時には、歯ブラシの柄をペンを持つように軽く握るのがコツです。りきまずに優しく磨くことができます。毛先が開かない程度の力で、小刻みに動かしながら磨いてみてください。

歯の磨き方や、おすすめの歯ブラシ、歯磨き粉などなど・・・

わからないことがありましたら担当の先生、歯科衛生士さんに遠慮なくご相談下さいね。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 山口が担当いたしました。