先日実家に帰省した際に、もうすぐ還暦を迎える父の母子手帳を見つけたので、手に取ってみたところ、今の母子手帳とは記載内容が大きく異なり、時代によって「歯に関する内容」が大きく変化していることに気づいたので、今回は母子手帳についてお話していこうと思います。
父の母子手帳(およそ60年前)
「母と子の歯の健康の注意」のページの写真がこちらです。
アバウトな表現が多く(良くない歯など・・・)、歯磨きの習慣は4、5歳頃からと、かなり遅く勧めていることに衝撃を受けました。
また、今と昔の母子手帳の歯の項目の違いをまとめてみました。
- 1.歯に関する記載の量と内容の違い
昔の母子手帳では、歯に関するページはシンプルで「乳歯の生え始め」「歯の本数」「むし歯の有無」程度しか記録できませんでした。歯科健診も補助的な扱いが多かったのです。
一方、今の母子手帳では「口腔の健康管理」が重要視され、むし歯予防、歯みがき習慣、フッ素の使用、食生活との関係まで詳しく記載されています。また、「かかりつけ歯科医を持ちましょう」といったアドバイスも追加されています。
- 2.記録できる内容の進化
昔は「歯の本数」や「むし歯の有無」をチェックする程度でした。
現在の母子手帳では、
- 歯みがきを始めた時期
- 仕上げ磨きの有無
- フッ素使用の有無
- 歯ぐきの状態やかみ合わせ
- 間食や哺乳瓶の使用など生活習慣
といった項目まで細かく記録できます。お子さまのむし歯リスクを早い段階で把握できるようになっています。
3.啓発内容の変化
昔の母子手帳では「むし歯にならないように歯を磨きましょう」といった簡単な注意書きが中心でした。
今の母子手帳では「むし歯は予防が大切です」「仕上げ磨きは何歳まで続けるか」といった具体的なアドバイスに加え、母乳や哺乳瓶の与え方、離乳食の進め方、歯ならびや口呼吸、口腔機能の発達まで幅広く解説されています。
4.〇〇歳児健診
昔は、母子手帳と歯科医院のつながりは弱く、集団健診が中心でした。
今では「1歳半健診」「3歳児健診」など母子保健制度と連動して歯科健診結果を記録できるようになっています。さらに、定期的にかかりつけ歯科医院を受診するように勧められています。
まとめ
昔の母子手帳は「歯の本数をチェックする手帳」でしたが、今の母子手帳は 予防歯科や生活習慣、歯科医院との連携まで含めた“お口の総合健康管理ツール” へと進化しています。
母子手帳を活用して、歯科医院とご家庭が協力しながらお子さまの歯を守っていくことが大切ですね。
ぜひこちらのページも参考にしてみてください。
世田谷区 千歳烏山
浜岡歯科クリニック 歯科衛生士 相澤
『当院では、患者様一人ひとりに心から寄り添い、最高の歯科医療を提供します。』
経験豊富なスタッフが最新の設備を駆使し、歯の健康を保つための最善の方法で治療を行ってまいります。
また、患者様に安心して通院していただけるように院内の清潔さと快適な環境づくりにも力を入れています。
治療計画は患者様と共に立て、納得いただいた上で進めていきます。
そして、治療後もアフターケアを大切にし、持続的に健康をサポートいたします。
皆さまの美しい笑顔と健やかな歯を守るお手伝いをさせていただき、これからも地域社会に貢献してまいります。
何かお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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