ドライマウス

梅雨が長引きスッキリしないお天気が続いていますが、皆様お健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?。コロナ感染と付き合いながらの生活も長くなりました。守ることは守りながら、朗らかな毎日にしたいものですね。

日本では超高齢化が進み、成人の生活習慣病の増加、ストレス社会となっている今、ドライマウスへの対応が求められています。

ドライマウスとは口腔乾燥症とも言い、唾液の量が減って口やのどが乾燥した状態のことを言います。

唾液にはお口のばい菌から身体を守る抗菌作用、その流れがお口の中をきれいにする自浄作用があり、酸性環境を中和する緩衝作用や再石化が歯を虫歯から守ります。また唾液がお口の中を潤滑にするので粘膜が守られたり、食べ物を噛んだり飲み込みをし易くするばかりでなく、味を感じたり、消化をたすける働き、傷を治す力もあります。こんな働き者の唾液が減ると、しゃべりにくい、乾いた物が食べづらいなどの症状が出るだけでなく、「歯周病」「虫歯」「口内炎」「味覚障害」など、そのほかの病気も引き起こすので、要注意です。

<ドライマウスの原因>

唾液の量が減る原因として、①薬の副作用や②唾液を作る唾液腺の機能の低下、③シェーグレン症候群、重度の糖尿病が挙げられます。

  1. 抗うつ薬や抗アレルギー薬、降圧薬や抗利尿薬、抗ガン剤その他にも口渇を副作用とする薬は多く、服薬の多い高齢者はドライマウスになりやすいと言われています。
  2. 唾液腺の機能の低下は加齢だけでなく、虫歯やフィットしない入れ歯を使っているせいで食べ物を噛む回数が減っていたり、ストレスを感じていたりするとおこる場合もあります。また現代は軟らかいものが好まれ、食事時間の短時間化で、一日の咀嚼時間が30分を切ったと言われます。食生活の変化が筋力の低下を、そして筋肉に裏打ちされている唾液腺が唾液量の減少をおこすので、若い人にも十分おこりうることです。
  3. シェーグレン症候群は免疫細胞が自分の体の細胞を壊してしまう自己免疫疾患です。更年期の女性に発症し、ドライマウスの患者さんの8%を占めます。唾液腺や涙腺の細胞がダメージを受けるため、唾液や涙の量が減ります。

<こんな症状があったら、ドライマウスを疑ってください>

口やのどの渇きがずっと続く

・口の中がネバネバする

・口の中が痛い

・パンやビスケットなど乾いたものが食べづらい

・味覚がおかしい

・夜、口が乾いて目が覚める

<ドライマウスの検査>

まず問診で、服用中の薬や、糖尿病かどうか、またストレスが原因となることも多いので、生活やうつ病の有無などについて伺います。
視診をして、口の中を確認し、乾き具合や炎症があるかどうかを見ます。
唾液分泌検査をして、決められた時間でどれだけの唾液が出るか調べ診断します。

シェーグレン症候群が疑われる場合には、唾液腺の造影検査や病理検査、血液検査などを行います。

<ドライマウスの治療>

ドライマウスの治療では、まずその原因を取り除くことから行います。
たとえば、入れ歯が合っていないために十分に噛めず、唾液の分泌が減っている人は入れ歯の調整を行う、シェーグレン症候群の場合には唾液の分泌を促進させる薬を処方する、などです。
こうして原因別の治療をした上で、ドライマウス用のケア用品を使って対症療法も行っていきます。

洗口液(マウスウオッシュ);保湿剤が入っていて、口をゆすいで使用します。

保湿スプレー;口の中にスプレーします。外出先で使用しやすいのが特徴です。

保湿ジェル;ジェルを指で口全体に塗ります。この時唾液腺が刺激され、唾液が出てくる効果も期待できます。

マウスピース;医療機関でその人に合わせて作ります。夜寝る時に、上あごに装着します。上あごには唾液を分泌している腺がたくさんあるので、これを覆うことで唾液の蒸発を防ぎます。

夜間口呼吸テープ;寝る時に唇に貼り付けて口を開かなくします。口呼吸による唾液の蒸発を防止します。

外出時は保湿スプレーを使い、寝る時にはマウスピースを使うなど、時と場合などによって使い分けます。

誰しも緊張したときなど、口が乾くことがあります。病気でない場合もありますが、症状が慢性的に続いていたり、痛みがあったりご心配の時は、一度ご相談ください。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師小嶋智子が担当いたしました。

顎関節症

皆様お久しぶりです。
東京では再びコロナウイルスの感染傾向が高くなっている気がいたしますが、自分や周りの人の為に自身でできる限りの感染予防対策をしていきたいですね。

今回は以前にもお話したと思いますが、「顎関節症」についてのお話です。

顎の関節は、左右が対になって同時に動き、しかも回転しながら前に出るという複雑な動きをする唯一の関節です。
左右のバランスが崩れる等、ちょっとしたことで影響を受けやすく、成人のおよそ半数が顎に何らかの異常を感じたことがあるという事です。

「顎の関節や筋肉が痛む」「顎の関節がカクカク鳴る」「口が開かない」などの症状を引き起こす病気を総称して「顎関節症」といいます。症状が悪化すると治療が難しくなるため、早期発見・治療が大切です。

そこで顎関節症のセルフチェック!です。

・check1 口を大きく開いたとき、人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?

すっと入る     1点
ほぼ問題ない    2点
どちらともいえない 3点
やや困難      4点
全く入らない    5点

・check2 口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?

全くない      1点
たまにある     2点
どちらともいえない 3点
しばしばある    4点
いつもある     5点

・check3 口を大きく開いた時、まっすぐに開きますか?

いつもまっすぐ   1点
たまに曲がる    2点
どちらともいえない 3点
しばしば曲がる   4点
いつも曲がる    5点

・check4 干し肉、するめ、タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みまか?

痛まない      1点
たまに痛む     2点
どちらともいえない 3点
しばしば痛む    4点
いつも痛む     5点

以上の質問にお答えして、点数を合計してください。
9点以上の方は顎関節症の疑いがあります。
check2 で「痛みがある」と回答した方はそれだけでも注意が必要です。

顎関節症の症状はさまざまで、顎の関節で音が鳴ったり、お口が開かなくなったり、痛みを伴う場合もあります。
また治療も、顎の機能訓練・お薬・マウスピース・手術などさまざまです。
普段、無意識のうちにやっているさまざまな習慣(歯ぎしり・食いしばり・頬づえ等)はなかなか自分だけでは改善できません。心当たりのある方や、チェックリストで9点以上だった方はお早めの受診をお勧めいたします。
口腔環境を守るためには定期的なチェックが欠かせません、是非メンテナンスにもいらしてください。

歯科医師濱田が担当いたしました。

入れ歯安定剤

梅雨で毎日がじめじめしていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今回は入れ歯(義歯)安定剤についてです。基本的には安定剤の必要のない入れ歯を歯科医師が提供すべきですが、入れ歯の支えとなる針金のかかる歯の治療中など、義歯が不安定になる時などには入れ歯安定剤の使用は有効と考えられます。そこで入れ歯安定剤の効果と危険性について記載します。

義歯安定剤の効果
(1) 入れ歯の動揺の改善
(2)  入れ歯内面への食片の迷入防止
(3) 痛みの緩和
(4) 入れ歯が外れることの不安の解消

義歯安定剤の危険性
(1) 不均等な圧力による骨の吸収
(2)  義歯性口内炎
(3) 唾液腺開口部の閉鎖

義歯安定剤を使用する際の注意点
義歯安定剤はあくまで「一時的」に使用するものであることを理解しなくてはなりません。特にホームリライナーの使用は、適正な使用法を守らないと、大事な顎の骨の吸収や変形を招くので、新しく入れ歯を作製するときに非常に困難になるだけでなく、精密に新しい入れ歯を作製しても安定しにくい顎のかたちになってしまいます。安直に義歯安定剤に頼るのではなく、入れ歯が合わなくなったと感じたら、早めに歯科医院を受診することをお勧めします。また、使用に際しては、使用済みの義歯安定剤の除去と義歯の清掃が重要であるとともに、お口の中の清掃が必要であるということを忘れないようにしましょう。(日本補綴歯科学会より引用)

〇入れ歯安定剤の種類

1.クリームタイプ 2.パウダータイプ 3.シートタイプ 4.クッションタイプがあります。最も選ばれるのは1.クリームタイプです。

〇クリームタイプの使用法

・お口をよくすすぎ、入れ歯もよく洗い水分をしっかり取ります。

・入れ歯安定剤を小豆1個分程度、入れ歯の中央に着け(左右歯がない場合は左右1個ずつ、総入れ歯はさらに上あご部分に1個)お口に入れ1分程度軽く押さえつけてください。

〇クリームタイプのお手入れ

・安定剤がお口に残っている場合は乾いたガーゼで拭い、ぬるま湯で数回うがいしてください。

・入れ歯に残っている場合は乾いたガーゼやティッシュで拭い、流水下で軽くブラッシングしてください。

・口腔内、入れ歯どちらも安定剤が固まっているときはぬるま湯で溶かしてからが効率的です。

・一日一度はきれいに清掃することが衛生的です。

最後に、入れ歯安定剤はあくまで一時的使用が前提です。不具合がある場合はまずは歯科医師に義歯を調整してもらい、必要があれば歯科医師にご相談ください。

歯科医師の阿部が担当しました。

 

 

 

 

睡眠無呼吸

こんにちは

最近は暑くなってきており、少しづつ寝苦しい時期となってしまいました。睡眠は人生の3分の1を占めるほど大事なものです。

暑くて寝苦しいだけでなく、睡眠がしっかりと取れない睡眠時無呼吸状態の方は、日中眠いだけでなく、高血圧、糖尿病など様々な障害が出てしまいます。

今回は睡眠時無呼吸に関して歯科の方から出来る治療方法を紹介させて頂きます。

まず睡眠時無呼吸とはどのような種類があるのか説明させて頂きます。大きく二種類あり、骨格や肥満によって上気道が圧迫されイビキが出る閉塞型睡眠時無呼吸と、脳から呼吸をする指令が来ない中枢型睡眠時無呼吸があり、9割の方は閉塞型になります。

日本人は骨格的に欧米の人に比べると頭頸部が扁平で長形の骨格の人が多く、肥満でなくても気道が狭窄しやすく、閉塞型睡眠時無呼吸になりやすいそうです。

気道が狭窄し、十分に呼吸が出来ないと苦しくて覚醒を繰り返すため交感神経優位になり、血圧の上昇につながってしまいます。このような二次性高血圧の方は血圧のお薬が効きづらい方が多いです。

睡眠無呼吸の治療方で代表的なものはCPAPがあります。CPAPは鼻に装置を装着し一定の圧力を気道にかけることによって空気を送り込む方法です。

とても重要な治療で幅広く使用されております。

ただ装置が大きく持ち運びの面や使用感で合わない方もいらっしゃいます。

その際、閉塞型の睡眠時無呼吸の場合歯科治療でお手伝いできることがあります。

上下にマウスピース状のものをつけて頂き、下顎を前に動かすことにより気道を確保して睡眠時の無呼吸状態の改善を目的とすると装置になります。持ち運びが簡単で、無理矢理空気を送られる不快感も少ない装置になります。

特定の条件下では、保険で作ることが可能な装置です。

睡眠無呼吸はちょっと眠たいだけと侮らず医師の先生の診察をしっかりと受ける事をおススメ致します。

そのなかでCPAPを使用しづらいなどお困りの方がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。

歯科医師濱岡玄でした。

歯ぎしり

こんにちは、

お口のニ大疾患は虫歯と歯周病であると周知となってきていますが、歯ぎしり、噛みしめも歯を失う恐れがあるトラブルであることをご存じでしょうか?。

1.歯ぎしりの種類

歯ぎしりをブラキシズムと呼びますが、特徴ごとに3つの種類があります

①歯をギリギリと擦りあわせるグライディング。歯は横方向の力に弱いので、歯や歯周組織へのダメージが大きくなります。

②歯を強く噛みしめるクレンチング。音が鳴らないので、本人も周りも気づかず、発見が遅れる傾向にあります。

③歯をカチカチと接触させるタッピング。強い力でなくても何度も噛み合わせることで、歯は摩耗します。

2.歯ぎしりの原因

①睡眠中の歯ぎしり

「頻繁に、強い力で、長時間にわたって」行われると「改善するべき悪習慣」となります。睡眠中の歯ぎしりは慢性的に眠りが浅くなっていると起こり易くなります。その為、眠りが浅くなるアルコール、カフェイン、ニコチン、またストレスは原因となると考えられます。

②逆流性食道炎

睡眠時、胃液が戻ってくるのを防ごうとして、無意識に歯を食いしばったり、擦り合わせたりするからです。

③過度の集中、激しい運動

集中力の必要な作業や、激しい運動中に歯をくいしばることは多く、歯にダメージを与えます。

④歯列接触癖(TCH)

本来歯は、唇を閉じても歯はわずかに離れています。食事や会話中、噛み合うのは1日に20分未満です。しかし「上下の歯を接触させるのが癖になっている」という場合があります。人の噛む力は体重と同程度に相当するので、カチカチ噛み合わせるだけでも歯や歯周組織にはダメージです。

3.歯ぎしりの悪影響

①歯の摩耗、破折

歯の根が割れると抜歯につながります

②詰め物、被せ物の脱落

③知覚過敏

④顎関節症

噛みしめていることで、関節の筋肉や骨に負担がかかるので、関節が慢性的に痛んだり歪む恐れがあります

⑤咬合性外傷

過度な歯ぎしりは歯を支えている組織を損傷させ、痛みをおこします

⑥歯周病の悪化

4.歯ぎしりへの対応

①ナイトガード(マウスピース)

歯や歯茎へのダメージを与えないために大事です。顎周辺の筋肉の、緊張緩和も和らげるので、関節の負担が軽減し顎関節症の防止にもなります

②薬物療法

ボトックス注射で噛み合わせるで使う筋肉の緊張緩和をします

③マッサージ療法

顎周辺の緊張した筋肉を和らげます

④ストレス発散

⑤認知行動療法

普段の生活で目につくところに「食いしばりをやめる」など付箋を貼って、自分に意識させることで歯列接触癖を防止します

5.セルフチェックをしてみましょう

日頃ストレスを抱えている方は注意して、セルフチェックをしてみましょう

歯にヒビが入っている

冷たいものがしみる

朝起きた時に顎が疲れている

仕事中に噛みしめる癖がある

頭痛や肩こりがひどい

上下の奥歯が、口を閉じた状態でくっついている

ひとつでも当てはまる方は、歯ぎしりをしているかもしれません。心配なことがございましたら、どうぞご相談ください。

新型コロナウイルスの感染で、現在デリケートな状況になっております。どうぞ皆さま、3密を守って感染の広がり防止に努めましょう。担当は歯科医師小嶋でした。