知覚過敏

皆さまこんにちは。

今日は「知覚過敏」についてお話ししたいと思います。

冷たいかき氷やアイス、あるいは酸味の強いミカンなどのフルーツを食べるとずきんとしみる、また歯ブラシの毛が触れるとしみて困った経験はありませんか?

もしかしたらそれは虫歯ではなく、「知覚過敏」かもしれません。

知覚過敏とは歯ぐきが下がる、歯のエナメル質が摩耗するなど、一般的な歯のトラブルが原因として徐々に悪化していく歯の状態です。

20歳から50歳までの人が最も多く知覚過敏症状を患っています。

知覚過敏症状は、歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。象牙質は歯のエナメル質の内側にある組織です。

 

 

象牙質には小さな穴があいており、数千本の象牙細管とよばれる細いストローのような管が歯の中心に向かって伸びていてその中は液体で満たされています。この象牙細管から伝達された刺激がタンパク質である細管内組織液を動かすことで歯の神経を刺激して刺すような不快感、瞬間的な知覚過敏特有の鋭い痛みを引き起こすと考えられています。

知覚過敏のおもな原因には、

①エナメル質の摩耗

エナメル質は歯の外側、表面を覆う硬い組織で体の中で一番硬い組織ですが、時間の経過と共に摩耗することで内側の象牙質が露出してしまうことがあります。

原因としては、歯磨きの際に過度な力で磨いていたり、噛み合わせによって過度な負担がかかる歯ぎしり、食べ物や飲み物に含まれる酸などがあります。

また、歯ぐきが下がっているところに荒い研磨剤の含む歯磨き粉を使用した際にも摩耗が生じます。

 

②歯ぐきの後退

後退の原因には歯周病や過度な歯磨き、咬合性外傷(1本の歯に噛み合わせの過度な力が掛かることによっておこる損傷)や、加齢によるものもあります。

過度な歯磨きには歯ブラシをゴシゴシ強く当ててしまうだけではなく、自身に合っていない大きい歯間ブラシを使用してつよく磨いてしまったり、フロスをグイグイ無理矢理通してしまうのも歯ぐきが下がる原因になってしまいます。

体調がすぐれない時や、ストレスがたまっている時、睡眠不足が続いているときは食いしばり・歯ぎしりの症状が過度にかかりやすくなる為、しみやすくなったりもします。

知覚過敏の症状は軽度であれば、一時的なこともありますが、一時的でなく、症状が良くならない場合は神経の過敏状態を抑える成分の入った歯磨き剤を使ったり、露出した象牙質表面をプラスチックの薄い膜で覆って保護する治療や、歯が擦り減っている部分に詰め物をする治療やマウスピースによって噛み合わせによる負担を軽減する治療もあります。

知覚過敏だけでも原因は患者さんそれぞれ異なりますので、症状のある場合は、お早めに歯科医院を受診し適切な治療をうけて頂くことがおすすめです。

 些細なことでもお口の中で気になる事があればお気軽にメンテナンスや治療の際にご相談ください!

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 安部が担当いたしました。

 

唾液の働き

こんにちは。

歯科医師の濱岡玄です。

今年も少しづつ暖かくなってきました。

今回は日常ではあまり意識しない唾液についてお話しさせて頂ければ思います。

まず初めに唾液はどのような時に分泌されるのかをお話しします。

唾液を分泌する唾液腺は、自律神経によって調整されております。

通常の臓器では交感神経優位時(ストレス時)と副交感神経優位時(安静時)によって正と負の拮抗的な調整をします。ですが、唾液腺ではストレス時、安静時どちらでも唾液の分泌を促進する機能があります。

ストレス時はタンパクの多い水分量の少ない唾液を出し、安静時にはタンパクの少ない水分量の多い唾液を出します。

そのため唾液とはストレス時安静時どちらも体にとって大事なものと考えられるでしょう。

唾液の主な働きは、浄化作用、緩衝作用、抗菌作用、再石灰化作用、消化作用、潤滑作用、味覚作用となります。

浄化作用はお口の中の物質を水分によって洗い流す機能です。菌や食べ物、酸などを浄化することによって虫歯の発生を抑えます。

緩衝作用はお口の中のpHを中性の維持しようとする機能です。細菌が代謝した酸を中和し、歯が虫歯になることを防いでくれます。ストレス時は炭酸ー重炭酸塩系で緩衝し、安静時はリン酸塩系で緩衝します。

抗菌作用は虫歯菌、歯周病菌の定着・増殖を抑制してくれる機能です。

ラクトフェリン、リゾチーム、ディフェンシン、シスタチン、ディフェンシン、アミラーゼ、ペルオキシダーゼ、分泌型IgA等様々な抗菌作用を持っている物質があり菌の増殖を抑えてくれます。お口は外から多く物を取り込む場所なだけに様々な方法で守られています。

再石灰化作用は、虫歯になりかけた部分に対し再度固く良好な結晶構造になることを促してくれる機能です。この機能があるため小さい虫歯を削らず、フッ素などを塗布するのみの治療が一般的になりました。

消化作用は唾液中のアミラーゼがデンプンを分解し、リパーゼが脂肪を分解することにより消化作業をしてくれる機能です。

潤滑作用は、物理的科学的刺激から唾液中のムチンがが口腔粘膜を守ってくれており、安静時の唾液が多くこの役割を担っています。

味覚作用は、唾液中に食べ物の成分が溶解することにより味蕾(味を感じる部位)の反応を向上させてくれるという機能です。食べ物の味をより一層感じやすくしてくれます。

お口の中の唾液は意識しないうちは当たり前の様に色々な働きをしてくれます。

ですが、ストレス、年齢、服薬、習癖、喫煙などにより分泌量が少なくなるとその機能が上手く働かなくなり様々な弊害が出てきてしまいます。

お口の中に違和感がある、他の人より虫歯になりやすい、食べ物が上手く飲み込めない等の原因は唾液にあるかもしれません、気になる方は歯科医院で唾液検査受けてみてもいいかもしれません。原因が分かれば対処方法があるかもしれません。

世田谷区 千歳烏山

浜岡歯科クリニック 歯科医師 濱岡玄でした。

TCH(歯列接触癖)を知ってますか?

日常生活の中で、上下の歯をかみしめていませんか?

歯ぎしりやくいしばりは、歯と顎の関節や筋肉に大きな負担をかけます。 また上下の歯が接触する程度の弱い力でも、接触時間が長時間になれば大きな負担になってしまいます。強い力はかからないけれど、無意識のうちに上下の歯を触れさせ続けてしまう状態を歯列接触癖(Tooth Contact Habit)といいます。

ひとは通常、上下の歯列間に1~3㎜の隙間があり、上下の歯が接触するのは物を噛むときと飲み込むときだけで、平均で1日20分以下といわれています。
一方、上下の歯列間の隙間が失われ、上下の歯の接触時間が長くなってしまうのが歯列接触癖を持つかたの特徴です。

ストレスや緊張が続いたり、パソコンやスマホの操作 に集中しすぎたり少し俯いた状態での操作、また掃除や料理などの家事の間にも歯を接触させてしまう原因があると考えられています。

①舌の先端あるいは周縁部に歯の圧痕がある、②頬粘膜に咬合線がある、③唇と上下の歯を別々に動かすことが困難である(例えば、唇を閉じて咬合する。この状態から上下の歯を離開すると、同時に唇も離開してしまう。逆に唇も上下の歯列も離開している状態から上下の歯を接触すると、同時に唇も閉じてしまう)状態がみられると歯列接触癖である可能性が高いです。

また歯列接触癖では、歯の慢性咬合痛、歯周病の悪化、詰め物やかぶせ物の脱離、歯の破折やひび割れ、慢性的な口内炎、咬合の違和感、舌や頬粘膜の誤咬、舌痛症や義歯性疼痛の症状をひきおこす可能性があります。

歯列接触癖を止める最も効果的な方法は、お口の中で歯を離す事を意識することです。唇を閉じて、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜くことを2~3ケ月続けるうちに接触癖が落ち着くことも多いようです。 また付箋に「上下の歯を合わせない」などと書いてパソコンやテレビの隅に目印として貼っておき、それを見たら上下の歯を離すよう思い出すようにするのも効果的です。仕事、家事、勉強での姿勢を正しくすることも、大切なことです。

このような症状がありご心配な方は一度ご相談ください。 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

担当は歯科医師 小嶋智子でした

知覚過敏

皆さまこんにちは!

毎日暑い日が続いています。

夏バテ、熱中症など体調管理に気をつけてこの夏を乗り切りましょう! 

冷たいものがより一層美味しく感じるこの時期。冷たい物を口にすると一時的にキーン!と歯がしみる、ズキン!と痛むということはありませんか?

冷たいものを飲食するとき以外にも風が当たったり歯磨きをしたりする時、熱い物や酸っぱい・甘い物を口にした時、ツンッと小さな痛みが走ることがあります。

その痛みは小さく、その瞬間だけのものですが、日常生活で何度も繰り返し起こると大きなストレスになるものです。

何らかの刺激が原因となって生じる痛み。これは知覚過敏での症状である可能性が考えられます。

知覚過敏症状は、歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。象牙質は歯のエナメル質の内側にある組織です。象牙質には無数の象牙細管が歯の中心に向かって伸びています。象牙質がむき出しになると、外部からの刺激(冷たい飲みものなど)が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みを感じるようになります。これが知覚過敏症状の痛みの特徴です。

象牙質が露出する、歯肉が下がる(歯肉退縮)にはいくつかの原因があります。

 

【原因】

1.かみ合わせの異常

2.歯周病の進行

3.誤った歯みがき

・強い力での歯みがき

・歯ブラシを大きく動かす

・かたい歯ブラシの使用

4.加齢など

 

そして、知覚過敏での予防方法、対処方法には、

セルフケア(自分自身で行う予防)

歯をみがくときには、

1.力を入れすぎないようにしましょう

2.歯ブラシを大きく動かさないようにしましょう

3.歯肉退縮が起きている場合、歯の根元付近のプラークをていねいに取り除きましょう

4.知覚過敏予防歯みがき剤を使いましょう

知覚過過敏予防歯みがき剤に入っている薬用成分が、露出した象牙細管の入口をふさぎ知覚過敏を予防したり、症状を和らげます。

【知覚過敏予防歯みがき剤配合の主な薬用成分】

乳酸アルミニウム

硝酸カリウム

 

 

プロケア(歯科医院で行う予防・処置)

症状が続くようであれば、早めに歯科医院に相談し、適切な処置と指導を受けましょう。

歯科医院での処置としては、

1.フッ化物塗布をすることで、象牙質の再石灰化を促進して象牙細管の開口部の狭窄・封鎖を促進する。

2.象牙質の表面にコーティング剤を塗布したり、レジン充填を行うことで刺激を遮断する。

3.原因となるかみ合わせを調整する。

 

 

歯に傷や異常が見られた場合はもちろんですが、普段から定期的なクリーニングやメンテナンスを受け、歯の健康診断を行っておくことも知覚過敏を未然に防ぐポイントです。

特に痛い、しみるといった症状がわずかでもある場合には早めに受診してみてくださいね。

 

 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 辻尾が担当しました。

口内炎

皆さま、こんにちは!

お盆は過ぎましたが、まだまだ厳しい暑さが続いています。

昼間だけでなく朝晩も気温が下がりにくく、暑い時間が長くなっているので、体調管理には十分な注意が必要ですね。

熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね。

体調が悪い時、身体が疲れている時、お口の中に口内炎ができて辛い経験をされたことのある方いらっしゃいませんか?

私は今、口の中に口内炎が2つ、できてしまっています

食事をする時辛いですよね。

一般的にもっとも多くみられるのが「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」です。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)などが考えられています。

入れ歯や矯正器具が接触したり、頬の内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる物理的刺激によっておこる口内炎を「カタル性口内炎」と呼びます。

ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。単純ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇へルペス)」。

またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌による「カンジダ性口内炎」。

特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」などもあります。

 

口内炎の予防には、「バランスのとれた食事」が大切です。特に、口腔内の粘膜修復や疲労回復、免疫力向上に役立つ「ビタミンB群」や「ビタミンC」などの摂取が効果的です。

口の中に雑菌を溜めないためにも、口の中が乾いた状態にならないよう、ガムなどを噛んで唾液腺を刺激してあげることもオススメです。このときに、虫歯を防いでくれる働きのあるキシリトールを配合したガムを選ぶとさらに効果的です。

そして、予防のためには、口の中を清潔に保つことも重要です。食事の後は、ポピドンヨードなどの殺菌成分が配合されたうがい薬でうがいをして口の中を清潔に保つことで、できてしまった口内炎の治りも早くなることが期待できます。

1週間以上治らない場合は、自然治癒が難しい何か別の要因がある可能性があるかもしれません。

口内炎がなかなか治らない場合は、一度、歯科医院を受診してくださいね。

 

 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

担当は歯科衛生士 辻尾でした✳︎