むし歯

皆様お久しぶりです、いかがお過ごしでしょうか。
気温も低くなり冬がやってきましたね。インフルエンザも流行っているようですので、皆様お気をつけください。

今回は初心に帰って「むし歯」についてお話したいと思います。

歯医者さんに来て、むし歯だった歯に「つめもの」や「かぶせもの」をつけてもう大丈夫と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし実は治療した箇所はむし歯になりやすい環境なのです。「つめもの」や「かぶせもの」と歯の境目は精度を高く作っても長年の使用と共に少しずつ隙間ができてしまったり、かけてしまう事もあります。
また、一度むし歯になったと言う事は、その原因であるむし歯の原因菌がたまり易い環境であると言う事なので、治療したところほどしっかりとしたメンテナンスが必要となります。

むし歯が進行してしまうと歯の中にある「神経」の治療をしなければならない事がありますが再度むし歯になってしまうこともあります。
神経の治療をすると「歯」そのものは痛みを感じなくなってしまうので自分では気付かないうちにむし歯が大なってきくなってしまう事もあるので気をつけてください。
歯の神経が入っている部屋には血管も通っているので歯に栄養も送っていますが、神経の治療が必要な程のむし歯になってしまうと栄養分もこなくなってしまうので歯が脆くなったりしてしまう方もいらっしゃいます。
神経の治療をした虫歯の歯にはさらにお手入れに注意が必要です。

さて「むし歯」にも削ったりしなくて良い場合があります。「初期むし歯」と言われる状態で、歯の表面に白い斑点がみられたり茶色っぽく変色している状態で凹んだりしていない状態です。
適切なケアができていれば歯の表面は脱灰と再石灰化を繰り返す事で現状を維持する事ができるのです。
しかし健康な歯の表面に比べ弱い状態なので脱灰が進んでしまうと治療が必要な「むし歯」になってしまいます。
定期的なメンテナンスで早期発見できれば大きな治療をせずに、進行を防ぐ可能性を上げる事ができると思います。

むし歯は「痛くなってから…」では神経の治療が必要になったり、つめもの・かぶせものを外して、大掛かりな再治療などが必要になってしまう事があります。
歯を守るためには定期的なチェックが欠かせません、是非メンテナンスにいらしてください。
ご連絡お待ちしております。

歯科医師濱田が担当いたしました。

フッ素塗布

こんばんは。今回は虫歯予防に効果的なフッ素塗布についてです。

1.フッ素とは?

フッ素は毎日の食事を通して摂取される必須栄養素の一つです。歯を強化する効果が最も高いことから、世界各地で利用されています。国によっては虫歯予防の観点から水道水に入っているところもあります。

2.フッ素の虫歯予防効果

フッ素を歯に作用させると表面から取り込まれて、歯は丈夫になり虫歯に対して抵抗力が強くなります。また歯の周りにフッ素があると再石灰化を促進し初期虫歯が補修されます。

3.フッ素の塗布法

フッ素の塗布は歯科医師、歯科衛生士が行います。歯科医院でのフッ素塗布では濃度の高いものを使用します。ご家庭では毎日フッ素入り歯磨き粉やホームジェルのご使用をお勧めします。最近は市販の歯磨き粉でも高濃度のものが出ています。

4. フッ素の安全性

フッ素の安全性で問題となるのは、塗布時のフッ素の量です。一度に多量のフッ素を誤飲した時に急性中毒症状を起こす量は体重1キロあたり5mgとされています。(体重60Kgの大人の場合 300mg 体重10Kgの子供の場合 50mg)歯科医院で一度に塗布する量は18-20mgで中毒を起こす量ではないのでご安心ください。

5.フッ素塗布後の注意点

・フッ素を塗布してから30分間飲食は避けて下さい。

すぐにものを食べてしまうとフッ素が歯面から流されてしまい、歯への浸が 阻害されます。

・毎日の歯磨きはしっかりしましょう。

フッ素は歯を強くする働きがありますがそれを塗ったからと言って虫歯に絶対ならないとは限りません。

・定期的にフッ素を塗布しましょう

通常年に2-3回を目安に塗られると効果的です。

 

以上 歯科医師の阿部が担当でした。

うがい薬

こんにちは

この頃はめっきり肌寒い季節となってきました。少しづつ春と秋の期間が短くなっているように感じます。

今回は含嗽剤、所謂「うがいぐすり」についてお話しさせて頂きます。

うがい薬の成分には、色々な用途があります。菌を抑制するもの、炎症を抑えるもの、口臭を防止するもの様々です。

それぞれについて説明させて頂きます。

①炎症を抑える目的:アズレンスルホン酸ナトリウム・・・咽頭炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷などに使用します。商品は「水溶性アズレン含嗽用顆粒」があります。

使用方法は1回4-6mgを約100mlの水または微温湯に溶かして1日数回うがいするというものです。回数については人によって異なります。

注意して頂きたいことは歯を抜いた後に激しくうがいしてしまうと血餅と言われるカサブタのようなものが一緒に流れてしまう為、歯を抜いた後は激しくゆすがない様気をつけてください。

②殺菌消毒を目的・・・⑴イオン系、⑵非イオン系

⑴イオン系・・・イオン系の成分は歯や粘膜にくっつき易く、お口の中に残って長く効果を発揮してくれます。ですが、浸透する力が弱いため、お口の中にべったりと汚れ付いている場合は効果が薄れてしまいます。

イオン系含嗽剤にはグルコン酸クロルヘキシジン,塩化セチルピリジニウムなどの成分がありこれらのは、現在販売されている様々な歯科商品に含まれています。

グルコン酸クロルヘキシジンはとても効果のある成分ですが、濃度が高過ぎると逆に体に良くないものです。日本では、この成分でアナフィラキシーショックを引き起こした例があるため、濃度の高いものは認可がおりてません。

⑵非イオン系・・・非イオン系にものは短い時間しか効果が無いのですが、汚れの中へ浸透する力が強く、汚れの中まで殺菌する効果があります。

非イオン系にはポビドンヨードやトリクロ酸、エッセンシャルオイルなどがあります。

ポビドンヨードが入ってる商品は「イソジンガーグル液」等があります。

使用方法は15-30倍に希釈し1日数回うがいするというものです。

注意点は、甲状腺機能に異常がある方や、造影剤などでアレルギーのでたことがある方は使用しないようにしてください。また確実な研究は中々ないのですが、インプラントを入れている方も控えた方が良いかもしれません。

様々なうがい薬があり、効果、使用方法、注意点も様々です。ここに書ききれないものも多くあります。

ご自身の使用目的、お体に合わせてうがい薬も相談してみた方が良いかもしれません。

ご不明点等御座いましたら、ご相談ください、歯科医師濱岡玄でした。