親知らず

こんちには。

桜の開花が待ち遠しい季節になりましたね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

本日は『親知らず』についてお話しさせて頂きます。

 

自分自身で歯の管理ができるようになる18歳以降に生えてくる事が多く、親の知らない間に生えてくる歯という意味で『親知らず』と呼ばれる様になったと言われています。

 

『親知らず』は顎の大きさによって斜めに生えてきたり、横向きで出てきてしまったり、途中まで生えて歯肉がかぶさったままの状態になってしまっている事が多いと感じます。

 

『親知らず』が真っ直ぐ生えている方は少ないのではないでしょうか?

 

それは昔と現代とでは食事の内容が変わり、顎が小さくなってきているためという考え方があります。

噛む回数が少なくてすむ、柔らかい物を口にするようになり、顎が発達する必要がなくなったため、本来生えるべき場所にスペースがなくなってしまったのです。

 

斜めに生えてきたり、横向きで出てきてしまった『親知らず』は歯磨きがしっかりできずに歯肉がはれたり、虫歯になってしまうことが多く歯周病にもなりやすいです。 

『親知らず』が虫歯や歯周病になってしまうと、健康だった手前の歯までも虫歯になってしまう可能性があります。

 

そうなる前に日々の歯ブラシでしっかりセルフケアに取り組んでいって頂きたいと思います。

またセルフケアと共に定期メンテナンスで歯ブラシの当て方を確認し虫歯や歯周病から歯を守るお手伝いをさせて頂ければと思います。

 

皆さまのご来院お待ちしております。

 

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 小畑が担当致しました。

親知らず

西高東低の冬らしい日が続き、冷え込む朝もやってきました。

皆様、体調など崩さずお元気でいらしゃいますか?

診療をしていると、親知らずを抜く必要な患者さんが一定数いらっしゃります。

親知らずとは、智歯とも呼ばれ、前から数えて8番目に位置する第三大臼歯、大人の一番奥の臼歯です。永久歯は15歳前後で生えそろいますが、親知らずは10代後半~20代に生えるので、他の歯とは違い親に知られずに生えてくるのが名前の由来になっていると言われます。

親知らずは上顎、下顎それぞれ2本、合計4本ありますが、もともとない人、4本が揃っていない人がいます。生えてくる場所が不足していたり、生える方向が通常と異なっていたり、骨に埋まった状態だったり、傾いていたりできちんと生えてこないこともあります。

【親知らずによるトラブル】

虫歯

中途半端な状態で親知らずが生えている場合や、お口の奥に位置するためにブラッシングが難しいので、虫歯になりやすいです。また親知らずばかりでなく、隣あっている第二大臼歯までも虫歯にしてしまいやすいので注意が必要です。

歯肉の炎症

親知らずが斜めに生えたり、まっすぐ生えても途中までしか生えてこない場合は、ブラッシングが届き難く、不衛生になると親知らずの周りの歯肉に炎症をおこす「智歯周囲炎」がおこり、歯肉が腫れて痛みが生じます。

歯根の吸収

親知らずが手前の歯に食い込むように生えてくると、手前の歯の根が解けてしまい、ひどくすると親知らずだけでなく、手前の歯も抜歯が必要になります。

口臭

親知らず周辺は不潔になりやすく、また炎症によって膿がたまったりすると口臭の原因になります

【智歯周囲炎】

20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です。智歯周囲炎がまわりの軟組織や顎骨に広がると顔が腫れたり口をあけにくくなったりします。この場合は、化膿止めや痛み止めを服用していただき、うがい薬などの併用をして炎症を鎮めた後、被った歯肉を切除を行い、様子を見る場合もあります。しかし親知らずの生える方向が悪かったり、炎症を繰り返す場合は、抜歯をするのが適当と考えられます。

【抜いた方がよい親知らず】

  • 親知らず、また手前の歯もむしばになってしまった
  • 横向きに埋まっていて前方の歯に障害を及ぼしている
  • いつも食べ物がつまる、歯茎の腫れ、痛みを繰り返している
  • 骨の中に完全に埋まっているが、エックス線で袋のような影(嚢胞)がみられる

【抜かなくてもよい親知らず】

  • 親知らずが上下揃って、かみ合っている
  • 顎の骨の中に完全に埋まっていて問題がない
  • ブリッジや入れ歯を支える歯として親知らずが役立つ
  • 親知らずを移植する
  • 矯正治療で親知らずを正しい位置に動かすことができる

たかが親知らずされど親知らず。症状のある方はもちろん、ない方も親知らずがトラブルの原因にならないか一度調べておく事をお勧めします。

インフルエンザの季節柄、皆様どうぞお体ご自愛ください。

担当は歯科医師、小嶋でした。

ヒトとゴリラの歯

こんにちは!歯科衛生士の相澤です。

先日、初めて上野動物園に行ってきました。

一番最初に見たのはパンダです!雨ということもあり、パンダ観覧待ち時間は15分程でした。

写真はシャンシャンです。とっても可愛くて癒されました。

そのあとも園内たくさんの動物を見ました。可愛い動物たちを見るだけでなく、学ぶこともできました。

中でも楽しく学べたのが、人間とゴリラの歯の違いについてです。スタッフの方にわかりやすく教えていただきました。

ヒトとゴリラの歯の大きな違いは「犬歯の長さ(大きさ)」でした。犬歯が発達しているのは、武器であり、威嚇に使用するためとのことでした。しかし、その他の歯はヒトの歯とよく似ていました。特に臼歯の形はとても似ていました。

また、ヒトは子供の歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わりがありますが、ゴリラもそのような生え変わりがあるとのことでした。

ヒトの永久歯の本数は28本で、親知らずが4本全て生えそろうと32本です。もともと親知らずがない場合(先天欠損)や埋まった状態(埋伏)や半分だけ出ている状態(半萌出)など個人差があります。それに対し、ゴリラは人間でいう親知らずが生えるスペースがあるため、永久歯は全部で32本あるとのことでした。

ゴリラの歯の写真を撮ってくればよかったのですが、すっかり夢中で聞き入ってしまったので撮り損ねてしまいました(^_^;) 是非みなさん、上野動物園に行って見比べてみてください!肉食動物であるトラとの比較もあって、それぞれ何故こんな歯の形をしているのか背景や特徴が分かり、楽しかったです。

 

歯科衛生士 相澤