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2022.04.09

知覚過敏

皆さまこんにちは。

今日は「知覚過敏」についてお話ししたいと思います。

冷たいかき氷やアイス、あるいは酸味の強いミカンなどのフルーツを食べるとずきんとしみる、また歯ブラシの毛が触れるとしみて困った経験はありませんか?

もしかしたらそれは虫歯ではなく、「知覚過敏」かもしれません。

知覚過敏とは歯ぐきが下がる、歯のエナメル質が摩耗するなど、一般的な歯のトラブルが原因として徐々に悪化していく歯の状態です。

20歳から50歳までの人が最も多く知覚過敏症状を患っています。

知覚過敏症状は、歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。象牙質は歯のエナメル質の内側にある組織です。

象牙質には小さな穴があいており、数千本の象牙細管とよばれる細いストローのような管が歯の中心に向かって伸びていてその中は液体で満たされています。この象牙細管から伝達された刺激がタンパク質である細管内組織液を動かすことで歯の神経を刺激して刺すような不快感、瞬間的な知覚過敏特有の鋭い痛みを引き起こすと考えられています。

知覚過敏のおもな原因には、

①エナメル質の摩耗

エナメル質は歯の外側、表面を覆う硬い組織で体の中で一番硬い組織ですが、時間の経過と共に摩耗することで内側の象牙質が露出してしまうことがあります。

原因としては、歯磨きの際に過度な力で磨いていたり、噛み合わせによって過度な負担がかかる歯ぎしり、食べ物や飲み物に含まれる酸などがあります。

また、歯ぐきが下がっているところに荒い研磨剤の含む歯磨き粉を使用した際にも摩耗が生じます。

 

②歯ぐきの後退

後退の原因には歯周病や過度な歯磨き、咬合性外傷(1本の歯に噛み合わせの過度な力が掛かることによっておこる損傷)や、加齢によるものもあります。

過度な歯磨きには歯ブラシをゴシゴシ強く当ててしまうだけではなく、自身に合っていない大きい歯間ブラシを使用してつよく磨いてしまったり、フロスをグイグイ無理矢理通してしまうのも歯ぐきが下がる原因になってしまいます。

体調がすぐれない時や、ストレスがたまっている時、睡眠不足が続いているときは食いしばり・歯ぎしりの症状が過度にかかりやすくなる為、しみやすくなったりもします。

知覚過敏の症状は軽度であれば、一時的なこともありますが、一時的でなく、症状が良くならない場合は神経の過敏状態を抑える成分の入った歯磨き剤を使ったり、露出した象牙質表面をプラスチックの薄い膜で覆って保護する治療や、歯が擦り減っている部分に詰め物をする治療やマウスピースによって噛み合わせによる負担を軽減する治療もあります。

知覚過敏だけでも原因は患者さんそれぞれ異なりますので、症状のある場合は、お早めに歯科医院を受診し適切な治療をうけて頂くことがおすすめです。

 些細なことでもお口の中で気になる事があればお気軽にメンテナンスや治療の際にご相談ください!

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科衛生士 安部が担当いたしました。

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